生まれ故郷である埼玉県和光市の応援団長に就任したSKE48の松村香織

名古屋を拠点に活動するSKE48松村香織のファースト写真集『無修正』(白夜書房)が9月29日発売! 

すでに話題となっているが、そしてなんと…9月18日には生まれ故郷である埼玉県和光市の応援団長に就任。任期は3年で、市のイメージアップに貢献すべく様々な活動をしていく予定だという。

“AKB48グループ1のくせ者”とも呼ばれる彼女が、市を代表する応援団長とは…一体、何が起こっているのか?

そこで週プレNEWSが応援団長就任式を終えた松村香織と市長・松本武洋氏の対談を企画! 前編記事(「私、政治家でも炎上しちゃう?」)では、握手がさすがプロ!と絶賛され、キャバクラネタまで自己プロデュースする能力を市長に感心させた松村。政治家に立候補しても才能を発揮できる?とオススメされたが…。

―ちなみに今年の選抜総選挙では13位、5万3667票を獲得しています。ひとり一票ではないですけど、この数字を聞いていかがですか?

松村 いやいやいや!(首を横に振りながら)

松本 実数でそれだけあれば、受かる選挙はかなりありますよ。過去に市議会議員とかでなら300票で受かった人もいますから。

松村 え? (首の動きが止まる)

―今、「300なら、イケる?」って顔しましたね。

松村 いやいやいや!(首を横に振りながら)

―でもせっかくですから。「もし自分が市長になったら」という体で考えてもらいましょう! 和光市でどんなことをしたいですか?

松村 そうですねー…「和光といえばコレ!」っていうのを作りたいです!

―え? 「和光市名物」みたいなものってないんですか?

松本 実はないんですよ…。いろいろとやってるんですけどね。

松村 ちっちゃい頃から住んでるけど、キーワードになるものがない。都内の人からすると、和光って「地下鉄の終点」ぐらいしか印象がないんですよね。

―なるほど、じゃあ何をしましょう?

松村 うーん…。“わこうっち”(和光市のゆるキャラ)も可愛いんですけどキャラが立ってないですよね。もっと特徴があっていいのかなって。お仕事でいろいろゆるキャラと会うけど、カワイいだけじゃダメなんですよ。

―なんか、アイドルの条件と似てますね。

松本 まあ、わこうっちは正統派ですよね。

和光市ゆるキャラ総選挙をやりましょう!

―わこうっちってSKE48のメンバーで例えると誰ですか?

松村 りょうは(北川綾巴)かなあ。可愛いけど、あんまり喋らないし。さつきちゃん(わこうっちの妹)も女のコだし、もっとピチピチしてていいと思う。ふたりとも可愛いのに動きが鈍いし、喋らないから「1回見たらもういいかな」と思っちゃう。

松本 …鋭いですね!

―キャラ付けしてみたらどうですかね? ではプロデュースするとしたら…松村さんっぽく炎上させちゃいますか?

松村 私が決めるんだったら、このふたりに向けて、新しい刺客を送り込みます! 選挙もやりましょう! 和光市ゆるキャラ総選挙!

松本 …それは、わこうっちが負けちゃう可能性もありますね!

松村 まぁ、選挙で負けたからってクビにしちゃうのはかわいそうですよね…。でも、このふたりに対して1匹、おちゃらけたキャラがいてもいいと思うんですよ。

―いいじゃないですか! それ、松村さんが作っちゃいましょう。

松村 へ?? それでスベったら、私の全責任じゃないですか!! これだけ「わこうっちはキャラが立ってない」とか、偉そうにディスっちゃったのに!

―何を言ってるんですか! 応援団長としてちゃんと行動していただかないと。

松本 お願いします!

松村 えぇ~。…まぁ、メインはわこうっちでいいと思うんです。でも新しいキャラは端っこに見切れていたりとか、まあ自由な感じに行動するっていうのはどうでしょう。

松本 あぁ、いいですね。いきなり、私をハリセンとかで叩いちゃったり(笑)。

松村 え?? そこまでは!!!

―着ぐるみの中には反市長派の議員が入りたがりますね(笑)。

松本 でも、キャラを立てるのは大事だと思いますね。このままだと深谷のふっかちゃん(埼玉県深谷市のゆるキャラ。ゆるキャラぐらんぷり上位の常連)とかと戦えないですし。

アイドル喫茶とかどうですか!

―いいですね。それでは和光市のゆるキャラ、本気で考えてくださいね。採用するかどうかは市の判断ですけど。応援団長としての初仕事!

松村 …わかりました。OKです。

―他にやってみたいことは?

松村 うーん、もっと若い人を集めたいですね。でも私のファンっておじさんばっかりだしなあ…。

松本 実は、和光市はおじさん世代が多いんですよ。でも、そういった方の相手探しのお手伝いとかできたらいいですね。

―じゃあ、松村さんの得意な“アイドル”を活かして何かできないですか?

松村 あ、じゃあ、アイドル喫茶とかどうですか! 私、芸能界を辞めたらお店をやりたいと思っていて。AKB48の内田眞由美さんもご自分で焼肉屋をやってるじゃないですか。ああいう感じで。アイドルを見ながら食事ができるんです。

松本 じゃあ、メニューでバーベキューとか出しますか? もしくはハヤシライスとか。

―市長、ちょいちょい詳しいですね。

松村 せっかくなんで可愛いコを集めたいですね! 和光って若いコが集まる場所があまりないし、そういう場所にもしたいです。

松本 全くその通りです。可愛いアイドルがいるアイドル喫茶ができれば、和光市に若者も増える気がします。

―いや~、かなり有意義なお話がたくさんできましたね。今回、市長と初めてお話をしてみて、松村さん、どうですか?

松村 “市長”って固いイメージだから、お会いする前は「どんな感じの人なのかな?」と思ったんですけど、フランクで話しやすかったですね。おちゃめだし。

松本 ありがとうございます(笑)。

市長が愛されキャラになるためのアドバイス

―一般的には固そうなイメージですもんね。じゃあ、松本市長がもっともっと愛されキャラになるにはどうすれば?

松村 もっと親近感が湧くといいと思うんですよ。「市長も電車に乗るんだ!」とか、「イトーヨーカドーに行くんだ!」とか。

松本 ヨーカドーはよく行きますよ。市民の方にカゴの中を見られて、夕食がバレたりしてます(笑)。

松村 そういうのをツイッターに載せたらいいんですよ! 政治家の人って高級料理しか行かないイメージがあるし。

―むしろ食材を写せば、「市長、今日はカレーですね!」みたいに市民の方と交流できそうですもんね。他にツイッターでやったらいいことありますか?

松村 写真はできるだけ多めのほうがいいです。文字は読むのが大変だから飛ばされちゃいがちなんで。

―自撮りとかもアップしたほうがいいですか?

松本 それはたまにやりますね。でも年齢もありますし、シワとかが目立っちゃうんですよ。光の加減が難しいんですよね…。

松村 じゃあ良いアプリを教えます!

―アプリ!!

松村 メンバーがめっちゃ使ってるキレイになるアプリ。盛れるアプリがあるので、後で教えますね。

―でも、写真が本人と違いすぎるって…詐欺にならないですか?「無修正」でも大丈夫なクリーンな政治をしないと…。

松本 そういう時は、「ちゃんとアプリを使いました!」って書きます(笑)。

(取材・文・撮影/関根弘康 取材協力/篠本634[short cut])

■松本武洋(和光市長)1969年5月14日生まれ。2003年に和光市議に初当選。2009年より現職

■松村香織(SKE48)1990年1月17日生まれ。2009年11月にSKE48の3期生オーディション合格。今年のAKB48選抜総選挙では13位。和光市で撮影したカットも掲載されている写真集『無修正』(白夜書房)が9月29日発売。