『シン・ゴジラ』の続編が“アンノ・ゴジラ”でないなら、メガホンを取るのは誰!?

観客動員数420万人を突破し(9月6日時点)、大ヒット中の映画『シン・ゴジラ』(脚本・総監督:庵野秀明)。

興行収入はハリウッド版『GODZILLA』の国内32億円、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の約52億円を早くも抜く61億円超で、2016年公開の邦画実写ではトップに立った。

予想を上回るヒットに製作・配給の東宝はウハウハ。社内では「いち早く続編を製作すべし!」との声が上がっているという。

「映画を見終わった観客から『あれは絶対、次に続く終わり方だった』『ぜひ、続編を見たい!』といった声が多く上がっていることに東宝も気をよくしているんでしょう。続編が製作されるのは時間の問題でしょう」(業界関係者)

だが、これに疑問を投げかけるのは、映画ライターのギンティ小林氏だ。

「今回の『シン・ゴジラ』のヒットは庵野さんが脚本・総監督をしているということが大きい。ファンが期待している続編も“アンノ・ゴジラ”でしょう。しかし、庵野さんはエヴァのシリーズ4作目となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版:‖』の製作が控えています。また、ハリウッド版『GODZILLA2』の公開が2019年に予定されていて、2020年には『ゴジラ対キングコング』もある。

そうなると、すぐに『シン・ゴジラ』の続編を作るというのは難しいでしょう。監督を代えて、アンノ・ゴジラとはまったく別のものを作るという可能性もゼロではないでしょうが、これは相当な賭けになると思います」

「ならばわれこそ」と鼻息が荒いのは映画監督の杉作J太郎氏。

「僕は庵野監督の『シン・ゴジラ』を見て『怪獣映画をみんなで盛り上げていこう!』というメッセージを感じました。僕だったら続編に大魔神を登場させて、そしてゴジラと対決させますね。大魔神が横浜から現れてゴジラとハマスタで戦うなんて、どうですか?」

……続編の道は厳しそう。

(取材・文/本誌ニュース班)