10月14日、都内で開催された週刊プレイボーイ50周年記念出版『熱狂』発売会見。第一部では石川恋、片山萌美、馬場ふみかという現在のグラビアの顔となっている女優・モデルの3人がセクシードレスで登場。
続いて第二部では今回、『熱狂』のPR大使に任命された女優・仲間由紀恵が黒のドレスを着て登壇。50周年の祝辞を送るとともに、グラビアを飾った当時の撮影秘話を笑い混じりに明かしてくれた。
『熱狂』は週刊プレイボーイ50周年を記念し、過去のグラビアや特集記事、インタビューまでを再録した総力ムック。アグネスラム、松本伊代、早見優、南野陽子、広末涼子、優香、小池栄子、井川遥、安達祐実、前田敦子、壇蜜…ほか時代を彩った女優、アイドルたち150名超の貴重なグラビアも収蔵された完全保存版だ。
そんな時代を彩る豪華ラインナップの中、仲間はデビューした1995年からグラビアに登場。98年の初表紙以来、カバーガールも10回以上飾っており、『熱狂』ではその秘蔵カットや表紙も多数掲載されている。
というわけで、会見の模様をダイジェストでお伝えしよう。
仲間 創刊50周年、おめでとうございます。『熱狂』のPR大使を務めさせていただくことになりました。私はデビューの頃から20代、30代にかけてと週刊プレイボーイに大変にお世話になっております。今回はPR大使ということでたくさんの方々に手にとっていただけるようにお手伝いさせていただければと思います。どうぞよろしくお願いします。
―仲間さんの初登場は1995年。これは今から21年前の記事です。ここにある写真は1998年6月23日号で、初めての表紙ですね。当時のことは覚えていますか?
仲間 (やや照れた表情で)毎回の撮影が濃密な時間で、私にとっても大切な時間だと思います。このデビューの頃はまだ高校生。沖縄から出てきたばかりで右も左もわかりませんし、写真を撮っていただくことも恥ずかしかったです。
でもカメラマンの方、編集の方が緊張をほぐしてくださって、慣れないトランポリンを一所懸命飛びました。また最初に表紙を飾らせていただいた時は、まだポーズの取り方もわからず、カメラマンさんから表情を緩めてとか、手を上げてみてなど細かく指示をいただきました。誌面になった時は大変感動しましたね。
―今回の『熱狂』には過去のグラビアが多数掲載されてますが、改めて見返してどうですか?
仲間 すごく若い頃の写真も載ってるので、今見ると恥ずかしく思う部分もありますけど(笑)。お仕事ではありましたけど、10代の思春期の頃の仕事への不安とか、揺らぐ自分を支えてくれたのが週刊プレイボーイだったなと思います。
不安定に心が揺れ動いていたとしても、週刊プレイボーイの撮影の時はいいコじゃなくてもいいんだって、そのままの素の姿を引き出してくれました。私にとって、週刊プレイボーイは永遠の青春でした。
サイパンで私のジーパンが…
―週プレの撮影ではいろいろなエピソードがあったとか。
仲間 サイパンロケが多かったんですけど、ある場所で撮影中、現地の方が鉈(なた)を持ってきて『俺の土地で勝手なことをするな!』って乱入してきたんです。編集の方がお話ししてくださって、許可もとってるし、誤解だとわかったんですけど。そんな怖いことがありましたね(笑)。あと、やはりサイパンで私のジーパンがなくなる事件があったんですよ。
―ジーパンが?
仲間 いつもロケは2、3日の撮影なので、ジーンズとシャツと羽織物という軽装で行くんですけど、ある撮影の後、帰る準備をしていたら、はいてきたジーパンがないんですよ。部屋中を探したり、スタイリストさんに聞いてもない。みんなで総出していろんなとこをを探してもらったんですけどないんです。
で、あるスタッフに「ジーンズを取られた!」って言ったら「はいてきたの黒いパンツだよね?」って。はいてきていないものをずっと探してたんです(笑)。…そんな自分を受け入れてくれたのが、週刊プレイボーイさんだったと思っています(苦笑)。本当に感謝してます。
―そんな撮影を振り返って思う、グラビア撮影の魅力は?
仲間 (TVやCMの撮影と違って)スタッフの数が少なく、小規模だからこそ心と心を通じ合わせながら作品を作っていく濃密な時間なんですね。そこで人に対して何かを表現することを学ばせていただいた大切な時間だったと思います。
―それでは最後にメッセージをお願いします。
仲間 週刊プレイボーイ、創刊50周年改めましておめでとうございます。今回の『熱狂』、50年の歴史がギュッと詰まってると思います。またグラビアの歴史が詰まった本になってるんじゃないかと思います。
出ていらっしゃる方も、女優さんやモデルさんやグラビアアイドルの方たち総勢150名の方が登場しております、見応えのある、また個性的な他にはない素敵な本になっているので、たくさんの方に見てほしいと思います。週刊プレイボーイには60周年、70周年と頑張って続けていただきたいなと思います!
(取材・文/大野智己、撮影/関根弘康)
■週刊プレイボーイ創刊50周年記念出版『熱狂』発売中。B5版・ソフトカバー、320ページ+3つ折りポスターつき。定価 本体1800円+税(集英社)