AKB48の“未来”と呼ばれる小栗有以ちゃん

2018年、週プレNEWSが“大注目する期待のアイドル”連続インタビューも、ついにラスト6人目!

最後に登場するのは、AKB48の“未来”と呼ばれる小栗有以(ゆい)ちゃん。あの渡辺麻友が後継者として指名したという逸材だ。

AKB48の、いや、アイドル界の未来を担う彼女に突撃した!

* * *

ーということで。ラストは小栗有以さん! 現在16歳ということで。

小栗 はい。12月26日で16歳になりました。

ーあ、クリスマスの前日なんですね。誕生日のプレゼントを一緒にされてしまいがちな日ですよね。

小栗 そうですね。でも家族からは別にもらえます。去年はメイクのリップをそれぞれ2本もらいました。やっぱりちょっと高くて。いつもは自分で買えないので。

ーちなみに今、16歳ですよね。サンタクロースは何歳まで信じてました?

小栗 なんか、学校の友達に「サンタっていないじゃん?」みたいなこと言われて。それと、家に普段はあまり行かない畳のお部屋があるんですけど、そのはしっこのほうにプレゼントの包みがあって。「あれ、なんだろうこれ?」って思ったんですよ。「お母さんが私に買ってきたのかな?」って。それでクリスマスの朝に起きたら、同じ袋が置いてあったんです。

―あぁ~お母さん! もう少し気合い入れて隠しておいてほしかった…。

小栗 で、「お母さんがサンタさんだー!」って。でもその前から薄々気付いてはいたんですよ。友達に「トナカイ用のニンジンとかアメとか手紙を置いておけばサンタさんが持っていってくれるよ。手紙、ちゃんと読んでくれるから」って言われて。「有以もやってみたい!」ってお母さんにニンジンをもらって、手紙とアメを用意したんです。でも朝起きたらそのまんまで。

―あらら。

小栗 「なんで…? 友達は持っていってくれるのに…」って思って、お母さんに言ったんです。「置いておいたのになくならなかった」って。そしたら「へぇ、そうなの」みたいな感じで。それでニンジンは戻して。

―きっと、その日の小栗家の食卓に並んでましたね(笑)。

小栗 翌年も同じことやったんですけど、やっぱりなくなってませんでした。お母さん、サンタさん宛てってことに気付いてなかったんだと思います。1年前に話したことも忘れてたんだと。

中学生までサンタさんを信じてた?

―ちなみに、その「ニンジン事件」があったのはいつのクリスマスですか?

小栗 確か小5と小6ですね。

―ええ? 中学生までサンタさんを信じてたってこと?? 小栗さんはAKB48のチーム8に入ったのが小学6年の終わりですから、あの当時、まだギリ信じてたんですね!

小栗 そうですね。で、確か友達と「サンタはいない」って話になったのは中1の時です。みんなで話してた流れで「クリスマスプレゼント、お母さんから何もらったー?」って。話の雰囲気が“サンタはいない前提”みたいな感じで「あれ?」って思って。で、次のクリスマスにプレゼントを畳の部屋で発見して。確実にわかってしまったのが中学2年ですね。

―いやー中学2年までサンタさんを信じてたって、なんてカワイイんですか! だって、普通は小2とか小3で真実を知りますよ。

小栗 え?? 早くないですか?

―兄姉がいらっしゃいますけど、どういう反応だったんですか?

小栗 6個上のお兄ちゃんと3個上のお姉ちゃんがいます。みんなちっちゃい頃は「何もらった?」って感じで見せ合った記憶があるんですけど。たぶん、ふたりは気付いてて。でも私に気を遣って「お母さんがサンタでしょ」とかは言わず…自分たちも信じてる雰囲気を出してくれてました。

―良いご兄弟ですね!(笑) そんな小栗さんはどんなコだったんですか?

小栗 ちっちゃい頃は活発で、よく転ぶコでした。足に絆創膏をたくさん貼ってて。なんでもやりたがり屋で、お母さんが料理とかお花に水あげてるのを見ると「やらせてー」って言ってました。

小学校の時は、男女混ざって遊んだりもして、鬼ごっことかドッチボールとか。でも中学生になると男女で遊ばなくなるじゃないですか。で、女のコの友達に「外で遊ぼうよ」って誘うんですけど、みんな「日焼けするから」って遊んでくれなくなっちゃって。

―中学生でみんな、すでにお肌に気を遣い始めると。やっぱり女子のほうがませてますもんですね。

小栗 そうなんですよ。で、そうなると「外で遊びたい」っていうのが恥ずかしくなってきちゃって。「みんな外がイヤだっていうから有以も中にいよう」って。クラスの中でお喋りしてました。で、体育の時だけはしゃぐ、みたいな。

―自分の心を抑えていたんですね。

小栗 小学校までは遊具でずっと遊んでました。遊具があるといいですね。特にブランコが好きで。ふたり乗りとかして。

夕やけが綺麗な時にブランコに乗りたい

―ブランコのふたり乗り! 子供の頃、よくやりましたね。でも危険だからあまり強く漕いじゃいけないやつですね。お互いが向かい合って、ひとりが座って、もうひとりが座ってる人の前に立って漕ぐスタイルの。

小栗 そうです。今考えると、お互いすごい状態ですけど(笑)。私の家の近くの公園ってブランコとか跳び箱みたいなブタがいて。あと砂場とかシーソーとか輪っかがいくつもぶら下がってて、それを伝って移動するやつとかあったんですよ。

―遊具、充実してますね~。その中でも一番好きなのがブランコ?

小栗 はい。大好きでした。友達と誰が一番上までいけるか競い合ってました。なんか空を見てジャンプしたりとか。飛べるような気がして。

―うわぁー。危ないですけど「ブランコに乗って空を見てると飛べるような気がしてジャンプした」って、なんかキュンとしますね。

小栗 今でも公園を見ると「あっ」って思います。こないだチーム8の活動中にたまたま公園があって、ブランコがあったんですよ。「わぁ、ブランコだ!」って心の中で思いつつも、すうっと通り過ぎました。行きたかったけど、そういう状況じゃなかったので。

―ブランコの良さってなんですか?

小栗 なんか他の遊具とは違うし、小さい遊園地みたいなんですよね。…昔は「高ければ高いほど楽しい」って思っていて、ひたすら高く漕いで楽しんでたんです。でも大人になった時に…大人っていっても中1とかなんですけど、その時に夕やけの時間帯で。夕陽がすごく綺麗に見えて。そんな夕やけを見上げながら漕いでました。

なんかブランコの良さに改めて気付けたっていうか。夕やけの中をゆっくり飛んでるみたいになって。本当にすごくいいなぁって。立ち漕ぎとかしてジャンプして飛ぶ空とはまた違う良さがありました。なんかイヤな気持ちが取れそうな感じで。

―その時、何がイヤだったんですか?

小栗 いや、イヤなことはなかったんですけど(笑)。でもその中学1年の時に乗ったのが最後です。家の近くにあった公園がなくなっちゃったので。

―公園がなくなるって、なんか残酷ですね。

小栗 悲しかったです。いつも学校帰りに友達とその公園によって、ブランコに乗ってお話しして…っていう毎日だったので。本当に悲しかった。でも、ちょっと大人になった時期だったので「これを機会にブランコとはさよならかなぁ」って思いました。最近、乗ってないから本当は乗りたいんですよね、夕やけが綺麗な時に。

●後編⇒渡辺麻友が後継者として指名したAKB48の逸材・小栗有以「“8日にひとりの美少女”でお願いします!」

(取材・文/篠本634[short cut] 撮影/武田敏将)

■小栗有以(おぐり・ゆい)2001年12月26日(16歳)東京都出身。AKB48チーム8の東京代表。好きな食べ物は「カントリーマァム」。現在、今年行なわれる第10回AKB48選抜総選挙の開催地募集中! 9thアルバム『僕たちは、あの日の夜明けを知っている』も好評発売中! 公式サイト https://www.akb48.co.jp