(左から)田中真弓(砂かけばばあ役)、野沢雅子(目玉おやじ役)、古川登志夫(ねずみ男役)。

4月1日からスタートする『ゲゲゲの鬼太郎』最新シリーズ(第6期)。

日曜朝9時からで『ドラゴンボール超(スーパー)』の後枠番組(※地域により放送時間・曜日が異なります)なのだが…なんと! 孫悟空役の野沢雅子さんが目玉おやじ役、ピッコロ役の古川登志夫さんがねずみ男役、クリリン役の田中真弓さんが砂かけばばあ役を、それぞれ演じるのである!

しかも野沢さんは、50年前に始まった『ゲゲゲの鬼太郎』第1期、そして第2期で主役を演じた元祖・鬼太郎役。そんな野沢さんが、先代の目玉おやじ役だった故・田の中勇さんの後を継ぎ、TVアニメシリーズに帰ってきたのだ。

というわけで、野沢雅子さん、古川登志夫さん、田中真弓さんのスペシャル座談会をお届けするぞ!

* * *

―早速ですが野沢さんにとって『鬼太郎』とは?

野沢 第1期は私の初主演作なんです。それに当時のオーディションで、原作者の水木しげるさんが直々に私を選んでくれたこともあって、本当にかけがえのない作品です。

古川 当時、大ヒットしたよね。

野沢 今でこそアニメのイベントってとても多いですけど、鬼太郎もイベントをやったんですよ、デパートの屋上で。アニメがイベントになるっていうのは、業界初に近かったんじゃないかな。

田中 デパートの屋上っていうと、ヒーローショーみたいな感じだったんですか?

野沢 鬼太郎の顔の大きなかぶりものがあって、それを私がかぶる…って最初は言われてたのよ。今とは違って、そのかぶりものがとんでもない重さで。だって男の人ふたりがかりでヨイショって運んできてたぐらいだから。

田中 マコさん(野沢さんのあだ名)本人がかぶったの!?

野沢 いえ、それはさすがにお断りして。結局、アルバイトの男の人がかぶってステージに上がって、私は裏で声をあてたんだけど、そのバイトの人も頭の重さでフラフラになってたのよね(笑)。

―そんな第1期から50年の節目で始まる新『鬼太郎』ですが、レギュラーを務める上で、3人で相談されたことは?

田中 特にないですよ(笑)。

野沢 またよろしくねって。

古川 わかりすぎているからね。『ドラゴンボール』みたいだ、とは話しましたけどね。

野沢 でもそれぞれ新しい発見もあって楽しいです。

田中 古川さんなんてクールなピッコロから、今回はお金儲けが大好きなねずみ男ですから。振り幅がすごいですよ。

野沢 ピッコロはカッコいいけど、ねずみ男はちょっと軽い感じだもんね。落差がある。

田中 私は『ドラゴンボール』の前に『うる星やつら』で諸星あたる役だった古川さんと共演(藤波竜之介役)していて。あたるというお調子者の軽いキャラから(ピッコロの)クールキャラにいって、今回はまた軽いキャラっていう。

古川 だけど、“軽さ”にもいろいろあるからね。特にねずみ男って個性が強いキャラで、悪だくみしているときもあれば、気さくで優しい一面を見せるときもあるでしょ。役の中でその対極のイメージをきちんと両立させれば、僕なりのおもしろいねずみ男にできると思う。

野沢 ピッコロにもいろいろな顔があるものね。

古川 そうそう。基本的にはコワモテだけど、悟飯に接するときは優しさが出るから。ひとつの役の中でもそういう振り幅を出したいよね。

野沢 真弓のクリリンから砂かけもギャップがあるよ。

田中 私自身がばばあと呼ぶにふさわしい年齢になってきたので、ただただ楽しんで演じられてますよ。それに、ここまで年取ったら男も女も一緒でしょ(笑)。

野沢 (爆笑)。そうだよね。

◆今回の役は3人とも実はオーディション!? この続きは『週刊プレイボーイ』15号(3月26日発売)にてお読みください!

(取材・文/昌谷大介[A4studio] 撮影/下城英悟)

『ゲゲゲの鬼太郎』新シリーズ4月1日スタートフジテレビ系列にて4月1日(日)スタート! 毎週日曜9時~9時30分(一部地域を除く)。鬼太郎を演じる沢城みゆきさんは、『ルパン三世』の峰不二子役、『HUNTER×HUNTER』のクラピカ役でも知られる実力派!