"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は、大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』について語る。

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ひろ 1970年代から80年代に活動したクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、若い人たちにも見られていて、社会現象になってますね。日本では興行収入100億円を超えたそうですけど。堀江さん見ました?

ホリ うん、普通に映画館で見てきたよ。スゴく良かったし感動した。

ひろ ほぉ......そうなんですね。聞いておいてなんですけど、なんで見ようと思ったんですか? わざわざ映画館に足を運ぶとか珍しい感じが......。

ホリ そう? 俺、こういうジャンルの映画とかドラマはわりと好きなんだよ。

ひろ ドキュメンタリーっぽいジャンルってことですか?

ホリ うん。それに『ボヘミアン・ラプソディ』の終盤のライブエイドのシーンは当時の映像を前に見たことがあったし、その裏側にあるドラマとかも知っていたからね。それがクライマックスといわれれば、期待しないはずがないでしょ。しかも、その模様を完コピしているというんだから。

ひろ お、前からクイーン好きだったんすか?

ホリ いや特に(笑)。クイーンはリアルタイムで知っているけど、別にファンなわけでもない感じ。

ひろ クイーンはリアルタイムでは見てなかったんですよね。しかし、2018年になってクイーンを描いた映画が大成功するなんて誰も想像してなかったでしょうね。そもそも今の若い人たちは、クイーンを知らない人のほうが多いと思いますし。

ホリ だろうね。だから、そのへんの現象も含めて見たかった。

ひろ 実際に見て、そのへんの現象は納得できました?

ホリ そだね。あと、麻布十番に「歌京(かきょう)」っていう80~90年代のミュージック・ビデオを見られるバーがあるんだけど、そこで例えば松田聖子を聴いた後に中森明菜を聴くと、やっぱり中森明菜の歌唱力が圧倒的にうまいことがわかるんだよ。

んで、その後にライブエイドのビデオを流すと、フレディ・マーキュリーはレベルが違うことがわかる。今はデジタル収録された完パケ音楽がメインの時代だけど、あのライブパフォーマンスができるって奇跡だよ。

ひろ 今の音楽っていじりまくれるので、歌唱力ってわかりづらかったりしますよね。だから、ライブになると実力がわかっちゃうわけですよね。

ホリ そそ。んで、この映画は音響のいい劇場で見るほうが楽しい。だから映画館に行ったってのもある。

ひろ なるほど。

★後編⇒『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットをホリエモン×ひろゆきが徹底分析すると...

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。西野亮廣氏との共著『バカとつき合うな』(徳間書店)が発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『論破力』(朝日新書)

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