映画『貞子』の完成披露試写会が9日、都内で行なわれ、池田エライザ塚本高史清水尋也(ひろや)姫嶋ひめか佐藤仁美中田秀夫監督が登壇した。

今作は1998年に公開された『リング』シリーズの最新作。池田演じる主人公の秋川茉優(まゆ)が、ひとりの少女と出会ったところ、次々と不可解なことが起き始める......というストーリー。『リング』では「観た者は一週間後に死ぬ」という設定だったが、今回は「撮ったら死ぬ」と設定も変わっている。

ステージに現れた池田は集まったファンを前に「映画は怖いと思うんですけど、舞台挨拶は明るく楽しく幸せな気持ちになれれば」と意気揚々。しかし、主演に抜擢された感想を聞かれると「どこまで正直に言っていいかわからないけど、幼少期に『リング』の洗礼を受けまして。テレビに布をかけるぐらい怖い」と貞子へのトラウマを告白。

塚本に褒められ照れる池田

また、恐怖の演技に対して「すごく難しくて、技術的なことは通用しないので、本当にメンタルを追い詰めないとな、と思って」挑んだ池田だったが、共演した塚本は「カッコいい人だな、凛(りん)として。自分を追い込んで茉優になろうとしているのが現場でも伝わってました」と賞賛。池田がはにかんだ笑顔を見せると、会場のあちこちから「かわい~~!」という声が飛んだ。

塚本から褒められた池田だったが、中田監督が池田の印象を話そうと「リハーサルとかやってたときは......」と口にしたとたん、「シー! 違うんですよ!」となぜか口止め。それでも話を続けた中田監督からは

「リハーサルのときに『もう監督、こんなに(何度も)やったら飽きちゃわない?』って初日からほぼ、ため口。それが基本的なスタンス。これは大変だと(思いました)」

と自由奔放な素顔が暴露。

監督の暴露に「怖いなこの話、全部」と頭を抱える池田

池田は途中で「語弊がある」と言い訳をしようとしていたが、最終的には諦めたのか「たしかに、なるべく監督に演出されないように頑張ってました。される前に一発でやってやろうと。来ると10分くらい演出しちゃうから」と観念した様子だった。

イベントでは、フォトセッション直前に看板の裏から貞子が現れるサプライズも。

自ら貞子に接近する池田

しかし、配置についた時点で気づいていたのか、池田は貞子が現れるも驚くことなく爆笑。自ら近寄ったり、貞子の真上でピースするなど、貞子に対して「(怖くて)2、3日台本を読めなかった」とは思えないほど、無邪気な振る舞いで観客を沸かせ、終始「明るく楽しく幸せ」な舞台挨拶を終えた。

映画『貞子』は今月24日(金)より全国公開される。