近い将来、女優やモデルといったさまざまな分野の最前線で活躍していくであろう10代の美少女たち。そんな彼女たちの魅力を読者に知ってもらうべくスタートした、週プレNEWS&週プレモバイル連載『微熱少女』。

毎週月曜日に、『週刊プレイボーイ』が注目した美少女が登場するこの連載では、撮り下ろし写真とロングインタビューで彼女たちの魅力をお届けします。

第30回は、15歳の女優・松澤可苑(かのん)ちゃん。インタビュー前編に続き、ポジティブかつストイックな演技論、残りわずかとなった中学生活について語ってもらいました。

――ツイッターではムロツヨシさんや佐藤二朗さんがお好きだとつぶやいていましたね。

松澤 ムロさんも佐藤さんも、どんな役を演じていても演技で人を楽しませることができていてすてきだなって思います。それでいて本当に役になり切って入り込んでるし、何より会話が自然なのもすごい。私もお仕事を頑張っていれば、いつかは共演できる機会があるかも!

私、年齢的にも生徒役をさせていただくことが多いんですけど、生徒役って教室でほかの複数のキャストと演技することが多いんです。そういうとき、3人とか4人とかでの会話劇になるので、相手の台詞をしっかり聞くのが大切だなって。意識しないと、自分の台詞をただしゃべるだけの一方通行になっちゃう。

――松澤さんは、自分の台詞はもちろん、相手役の台詞まで覚えてから撮影に臨むとか。

松澤 そうなんです。だからこそ、話す相手が何人もいると本当に大変。一度、ドラマのリハーサルのときに「あれ? どうしてみんな黙っているの?」と思ったら、なんと自分の台詞をすっかり忘れてしまっていたことがあって......みんな当然、私が話すのを待ってるから「シーン」ってなっちゃって。今でもたまに思い出しますね。あれはやっちゃったな......。

――前向きな松澤さんが思い返すぐらいですから、よっぽど印象的な経験だったんですね。

松澤 ええ(苦笑)。でも基本的に、お仕事で苦労はないですよ! ほかの現場でもそうですが、毎日楽しんでやってるので。

――プライベートで最近苦労したことはありますか?

松澤 数学の授業です。先生が生徒を当てて答えを言わせるから緊張しちゃって。今「相似」をやってるんですけど、「ふたつの図形が相似であることを証明しなさい」とかってあるじゃないですか?

――相似、ありましたね。社会で使わなすぎて十数年ぶりに聞きましたが。

松澤 数学の授業なのに、あんなに長い文章を書かなきゃいけない意味がわからないんですよ。逆に好きな科目は社会科かな? 友達と話してても注意されないので。

――それって、クラスメイトと話しても注意されない"緩い授業"だから好きなだけなのでは......。

松澤 あ、そうですね......そうかも(笑)。

――今年の春から高校生ですが、新しく何か始めたいことはありますか? 例えばアルバイトだったり、部活だったり。

松澤 アルバイトやってみたい! バイトってどんなところでもできるんですか? 保育園とかは......バイトできますか?

――保育園でのアルバイトは......少々難しいと思います。

松澤 残念。以前、中学校の授業の一環で保育園で職業体験をしたんですけど、すごく楽しかったんです。1週間、1歳児を担当したんですけど、言葉を話せないのに必死に何かを伝えようとしてくるのがかわいかったなあ。私、芸能界入ってなかったら保育園の先生を目指していたかも。それに、「言葉を使わずにコミュニケーションを取ること」って、女優としても大切なことかもしれませんね。

――今後、松澤さんがハリウッドなど海外に進出されたら、そういった非言語コミニュケーションも求められるかもしれません。

松澤 いいですね、ハリウッド! 周りの女子の間ではK-POPとか韓国カルチャーがはやってるんですけど、私は昔からイギリスとかアメリカの文化が好きで。音楽だったらブルーノ・マーズやエド・シーラン、クイーンを聞いてるし、映画でいえば『ハリー・ポッター』から入って『マレフィセント』や『キングスマン』が好きかな。最近『ジョーカー』も見ました。衝撃でした。

――映画のラインナップを見ると、意外と王道とは外れたアンチヒーロー的な作品が並びますね。

松澤 ジョーカーはホアキン・フェニックスの演技がすごかったなあ。いつかはマーベル作品のようなアクションものに出られたりしたら最高ですね。インスタ始めて、一輪車の動画とか上げたら海外の映画監督が見てキャスティングしてくれないかな(笑)。

――最後に、新年ということで、今年はどのような年にしたいですか?

松澤 プライベートでは、高校に進学して学校も友達も新しくなるので、まずはその環境を楽しみたい。あと、ボルダリングに挑戦してみたいんです! 私、手押し相撲得意だから体幹強いと思うんですよ、きっと。

――手押し相撲も久しぶりに聞きました(笑)

松澤 お仕事面では、どんなジャンルでもやっていきたいですけど、特に学園ドラマで主役をやってみたいですね。閉鎖された学園でデスゲームが始まる、がっつりサスペンス系のもの。そのために......そうですね、前髪を伸ばしてちょっと雰囲気を大人にしてみようかな(笑)。

(ヘア&メイク/たかべともみ スタイリング/石塚愛理 衣装協力/OLIVE des OLIVE、原宿シカゴ竹下店、RANDA


●松澤可苑(まつざわ・かのん) 

2004年7月22日生まれ 東京都出身
〇出演作に、テレビ東京『魔法×戦士マジマジョピュアーズ!』、『ルネシネマvol.0「家族あわせ」』 第3話、NHK Eテレ『Eダンスアカデミー シーズン4』、After the RainのMV『四季折々に揺蕩いて』など。
公式Twitter【@matsuzawakanon】

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