女優の伊藤沙莉(さいり)が6月29日、都内でアニメ映画『小さなバイキング ビッケ』の公開アフレコを行ない、主人公の少年役に選ばれたことを喜んだ。

『小さなバイキング ビッケ』はスウェーデンの作家、ルーネル・ヨンソンの児童文学シリーズ。体が小さく非力な主人公・ビッケが、知恵を使ってさまざまな困難に立ち向かい、バイキングとして認められていく物語。

今作では、母・イルバを救うため、海賊の父・ハルバルや仲間とともに大冒険を繰り広げる。世界中で愛され、1972~74年には日本でもアニメ化。漫画『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎先生はインタビューなどで『小さなバイキング ビッケ』が同作を描くきっかけになったことを明かしている。

そして、そのビッケの声優を務める伊藤は、子役から活躍する実力派女優。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』や『この世界の片隅に』、『全裸監督』などに出演。今年は第57回ギャラクシー賞・個人賞、第29回日本映画批評家大賞・助演女優賞を受賞している。声優としては『映像研には手を出すな!』で主演も務めた。

伊藤といえば、そのハスキーな声が印象的。ビッケ役の抜擢に「いつか男のコの声をやりたいと思っていたのでうれしかったです」と歓喜。ギャラクシー賞・個人賞の受賞など昨年の活躍で「想像もつかなかった役が舞い込んでくることがうれしい」を言いながらも、今回のビッケ役には「母がドンピシャの世代なので、母に(ビッケ役を)やると言った時が一番緊張しましたね」とプレッシャーがあったそう。

幼少期の性格を聞かれた伊藤は、「今考えるとゾッとするぐらい怖いもの知らずな子供」として、「警察に連れていかれた」ことを告白。スーパーにあったマンガ『Dr.スランプ』のノートが欲しくて、ノートを破いたが「お母さんに見つかって」しまったそう。その結果、買ってもらったものの、「『逮捕だよ!』と怒られ、警察に連れていかれた」と当時を振り返った。

しかし、そんな経験からか「今は真逆。石橋を叩いて渡らないタイプ(笑)」に。勇敢なビッケの姿を見て「よくないと思います。今日のアフレコのときも色々考えちゃって、全然動けなくなって。一歩踏み出す勇気をこの作品で与えてもらって、ビッケみたいに常に『この手でいこう!』と私も浮かぶようになれたらいいな」と反省していた。

また、緊急事態宣言中の生活を聞かれた伊藤は、「一生家にいました。いろんな映画を観たり、カラオケを搭載して、一生歌っていました」と充実した"おうち時間"を過ごしていたそう。さらに料理もかなりしていたとのことで、「花嫁修業していたみたい」と笑ったが、結婚の予定を聞かれると「ないです、悲しいけど」と急にシュンとした様子。しかし、すぐに「これから会う人とはうまくいきそう」と笑い飛ばした。

『小さなバイキング ビッケ』は、10月2日(金)にイオンシネマ他にて全国ロードショー予定。