『Bang Dream!』シリーズやテレビアニメ『五等分の花嫁』出演でブレイクの大注目声優・伊藤美来(いとう・みく)が、1年半ぶりに週プレに帰還。

4月19日(月)発売の『週刊プレイボーイ18号』では、ちょっぴりお転婆な箱入り娘のお嬢様が外の世界を夢見る物語を想起させるグラビアを披露している。

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■"みくザル"って呼ばれるように......

――田舎のおばあちゃん家(ち)のような古民家で撮影した1年半前と打って変わって、今回は「ちょっぴりおてんばな箱入り娘のお嬢さま」という設定でした。

伊藤 撮影したスタジオがかなり広い洋館で、こんな所に住めたらいいなぁって思いました。実際には、普通の家庭で普通に育てられた、お嬢さまとはかけ離れた一般庶民なんですけど(笑)。

――幼少期は、どんな感じで育てられてきたんですか?

伊藤 お父さんがアウトドアな人なので、海とかキャンプとか、とにかくいろんな所に連れていってもらってました。あとは、基本的には好きなことをなんでもやらせてくれる両親で。「やりたいことがあるんだったら、一回挑戦してみたら?」っていうスタンス。

私が高校生の頃、「声優になりたい」って言ったときも、一切反対しなかったですし。だから箱入り娘とはある意味真逆で、すごくのびのび育てられてきましたね。

――おてんばではなかった?

伊藤 今は人見知りですけど、昔は全然そんなことなくて、めちゃくちゃ活発だしおてんばで、工事現場のおじちゃんとかと仲良くなるのが得意でした(笑)。

あと、木登りが好きでしたね。近所の公園に登りやすい木があって、その木の上に乗った弟のサッカーボールを私が登って取ってあげたんですよ。そしたらその日から、家では"みくザル"って呼ばれるようになっちゃって(笑)。

でも当時は、それをホメ言葉だと思って喜んでました。「運動神経がいい」っていうことなんだなって。

――ポジティブ(笑)。大人になった今、おてんばなところが垣間見える瞬間ってありますか?

伊藤 アスレチックを見たりすると、遊びたいなぁって思います。血が騒ぐというか。ただ、そこに行くまでが面倒に感じるので、なかなか足が重くて。家の前にアスレチックができるか、どこでもドアがあれば行くんですけどね!

――絶対に行かないやつだ(笑)。今でも家族で出かける?

伊藤 10代の頃は、家族から外出に誘われてもあまり乗り気じゃないことが多かったんですけど、20歳を超えてから、休みが合えば家族で出かけることが増えました。それこそ春だったらお花見に行ったり。大人になるにつれて親と過ごす時間って短くなるから、大事にしなきゃいけないなって。

■女神が「一緒にまわらない?」って話しかけてくれたんです

――春真っ盛りの今日この頃ですが、春は"出会いの季節"ということで、伊藤さんのなかで印象的だった出会いをお聞きしたいです。

伊藤 今でも本当によかったなぁって思うのは、大学時代の友人との出会いです。高校生のころからお仕事をしていて、大学の入学式はお仕事で行けなかったんですよ。

で、その次の日に初めて大学に行ったら、もうみんな仲良しグループみたいなのができていて。後から聞いた話では、入学前からSNSで繋がったりもしてたみたいです。その様子を見て、もう絶望しましたよね(笑)。

華のキャンパスライフ、終了のお知らせ。昨日は絶対にお仕事を入れちゃいけない日だったんだって。そんな悲しい気持ちのまま一人でとぼとぼ健康診断をまわっていたら、女の子......いや、女神が「一緒にまわらない?」って話しかけてくれたんです!

どうやらその子も私と同じ境遇だったみたいで、同じ匂いを感じたらしく(笑)。それから、大学卒業するまでずっと仲よくて。なんなら、その子がいなかったら卒業できなかったんじゃないかっていうくらい、私が学校に行けない日は協力してくれました。その子とは、卒業した今でも仲よしです。

――素敵な出会いですね。

伊藤 はい。大学時代にできた友達と呼べる人は、唯一その子だけなんですけどね!

――そう聞くと、急に寂しい話に......(笑)。そんな"出会いの春"ど真ん中の4月28日には、伊藤さんの8thシングル『No.6』がリリースされます。こちらは、どんな楽曲ですか?

伊藤 ブラスサウンドがカッコよくて、疾走感あふれる楽曲です。TVアニメ『戦闘員、派遣します!』の主題歌で、タイトルはわかりやすく主人公(戦闘員六号)になぞらえているのと、「自分の第六感を信じよう」っていう意味が込められてます。

歌詞は、それがたとえ他の人と違う考えでも大事な意見のひとつだし、「はい」って言う人と「いいえ」って言う人がどちらもいるからこそ世界がまわっているから、どっちの意見も素晴らしいよねっていう内容になっていて。

表があれば裏があるけど、そのどっちかが正しいとか正しくないっていうことじゃない。誰かにとっての正義は他の誰かにとって悪にもなるし、その逆もしかり、みたいな。聴いてると、だんだん自分を肯定してもらえているような気分になって、肩の荷がすっと降りて自然と笑顔になれるんじゃないかなと思います。

――MVでは、黒と白の世界が同時で進んでいく様子を対比的に見せています。

伊藤 ○を選ぶ人と×を選ぶ人、違う意見を持った二人が最終的にひとつに重なるっていうイメージで、それをすごくオシャレに撮っていただきました。その二つの世界を対照的に見せたかったので、片方の衣装は女性らしいスカートスタイル、もう片方はカチッとしたパンツスタイルにしてもらったんです。

あとは、久しぶりにMVでダンスをしているんですけど、ショーっぽい感じの個性的なダンスになっていて面白いので、そこにも注目してもらいたいです。

――では最後に、今後の目標を!

伊藤 新しい趣味を見つけることです。ドラムが家にあるからやりたい気持ちはあるんですけど、一から始めるって考えると、全然手が伸びなくて。

お料理やお菓子作りなんかもたまにやるぶんには楽しいけど、スーパーに行って材料を買ったり、後片づけをしたりっていう過程がどうしても苦手なんですよ。過程がなくても楽しめる趣味、ないかなぁ。

――それこそ家の近くにすべてそろっているか、あるいはもう、家の中に設置するしか手段が......。

伊藤 それ、素晴らしいですね! スーパーと、ドラムを叩けるスタジオと、あとはアスレチックが敷地内にある家を建てること。やっぱり、これが私の目標です!

(スタイリング/森 千鶴子 ヘア&メイク/武田沙織) 

●伊藤美来(いとう・みく) 
10月12日生まれ 東京都出身血液型=O型 ニックネーム=みっく 
○2013年にゲーム『アイドルマスター ミリオンライブ』にて声優デビュー。4月28日(水)に8thシングル『No.6』をリリース予定。また、声優ユニットPyxisとしても活動中。詳細は公式ホームページにて。
公式Twitter【@InfoItomiku】

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