中井りか(左)と小越春花

6月23日に発売されたNGT48の6thシングル『Awesome』。そのType-Aと新潟盤のカップリング曲『はっきり言って欲しい』を歌唱しているのが、メンバーの中井りかがプロデュースしたユニット「CloudyCloudy」(クラウディクラウディ/通称"くらくら")だ。

中井がNGT48のメンバーから3人を選んで結成した"くらくら"。はたしてどんなユニットなのか? プロデューサー中井とメンバーの小越春花(おごえ・はるか)に話を聞いた。

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――まずは中井さん、今回、ユニットを作ることになった経緯から教えてください。

中井 私の夢はずっとアイドルで、そこで止まっていたんですけど、「この後どうするかな」って考えた時に、やっぱりNGT48やアイドルに関わっていきたいって思ったんです。

それで、私がアイドルをしていて一番楽しかったことを考えたら、かわいい衣装を着て歌ったり踊ったりすることでした。だったら、「私の作った衣装で、アイドルが踊ってくれたら一番うれしいかも?」ってことで、このユニットを作ることにしたんです。

いずれ、NGT48のメンバーにも私が作った衣装を着させたいっていう夢ができました(笑)。

――「CloudyCloudy」というユニット名は、中井さんが付けたんですか?

中井 そうです。運営の人とずっと、「儚(はかな)げな感じがいい」って話していて、触ったら消えちゃいそうなもので「雲」をイメージしました。新潟は曇りが多い県なので、雲に可愛げを感じていたんですよ。

あと、略したらかわいいグループ名がいいって思ってて、「CloudyCloudy」に。 "くらくら"って覚えてください(笑)。

――今回のユニットメンバーは中井さんを含めて4人です。3人のメンバーを選んだ理由を教えてください。

中井 アイドルという職業が、女のコの憧れになって欲しいという思いがあったんです。なので、私の中で女のコに夢を与えられそうなコを選びました。今回の3人は、女のコが惹かれる部分があるだろうなって思っています。

――どういうところをポイントに?

中井 私の中で重視したのは、自分の世界をちゃんと持っているコ。芯があるコというか。

つぐみん(小熊倫実)は、自分のキャラだったり優しさだったりが、初期からずっと一貫してブレていない。1期生として、芯の部分がブレずにやってきています。フワフワしているけど、女のコのファンも多いし、彼女に憧れるコも多いんじゃないかなって思って選びました。

続いて、(對馬)優菜子も不思議ちゃんなんですけど。自分の世界をちゃんと持っていて、それを出せるコ。あとは単純に顔がタイプだったので、女のコに好かれそうだなって(笑)。

はるか村(小越春花)は、今回のシングル曲のセンターになって勢いもあるし、女のコのファンをたくさんつけられる要素があるなって思ったんですよ。不思議ちゃんって苦手に思う人も多いかもしれないけど、可愛がってくれるお姉さん女子もいるし。成長していくにつれて、年下のコも女のコらしいコに憧れるんじゃないかなって思っているんです。

――小越さん、実際にメンバーに選ばれてどうでした?

小越 めちゃくちゃうれしかったです。りかさんに認知していただいていたのがうれしくて。グループに加入してから、ちょっと遠い存在だと勝手に思っていたんです。でも、そんなりかさんから認知していただいていて、ユニットに選んでいただけるまで視界に入っていたんだなっていうのがすごくうれしかったですね。りかさんの世界観がすごく憧れなので、ユニットの話を聞いた時、すごく楽しみでした。

――中井さんのことが好きな後輩たちから嫉妬されるんじゃないですか?(笑)

小越 私の同期はみんな、りかさんが廊下を歩いていて通り過ぎた後、「すごいいい匂いがしたね」とか話しているんですよ。

中井 あ――、たしかに道が開けるなって思っていました。モーゼの十戒のように(笑)。

――怖がっているんですかね?

中井 おそらくそうでしょうね(笑)。

小越 そんなことはないです! りかさんは後輩たちにたくさんチャンスをくださいますから。一緒の取材とかで、NGT48に対する思いを聞いていて、こんなにも優しい人だったんだなって思います。

中井 あ――、なんか痒い(笑)。

小越 私はいろんな話を聞けば聞くほど、りかさんに付いていきたいなって思いました。

――中井さん、よかったですね。

中井 うれしい限りですけど、でもこのコが話していることはどこまで本心かはわからないですからねー。

小越 ホントなんです! 信じてください!

――今回は3人のメンバーを選びましたけど、人数は4人と決めていたんですか?

中井 私はセンターを作りたくないんですよ。メンバー全員がまんべんなく光が当たるように、全員に見せ場があるようにしたかったので。センターを作っちゃうと、「このコのユニット」ってイメージがついちゃいますからね。

――タイトルの『はっきり言って欲しい』は中井さんが付けたんですか?

中井 いえ、曲のタイトルは秋元(康)先生が付けてくださいました。私は秋元先生に、「こういう感じでイントロが長くて、ミックスが打てて、サビが可愛くて、盛り上がる感じで、洗練されてて」ってイメージを全部伝えました。

――秋元先生にそこまで注文を出せる人はなかなかいませんよ。

中井 確かにそうですね。いろんな意味ですごいかもしれません(笑)。

でも、「どういう感じがいいかな?」って秋元先生が聞いてきてくださったんです。そこまでプロデュースしていいんだ!って思ったし、秋元先生にそういうことを言えるのって貴重じゃないですか。だから思いの丈を全て伝えさせていただいたら、こんなに素敵な曲が届きました。めちゃくちゃいい曲で、すごくうれしかったです。

――歌詞も素敵ですよね。

中井 夏の恋の歌みたいですよね。情景が思い浮かべられる感じで。きっと、主人公の女のコははっきり言って欲しいんだろうな、「好き」って。

――少女漫画の世界ですね。

中井 そうなんです。色々な女のコに響いてくれたらいいなって思っていて。主人公の女のコ像に私たちが当てはまればいいなって。

――このユニットの目標は?

中井 NGT48には負けたくない!(笑) ただ、ターゲットを女のコに絞っているので、女のコ限定イベントとかでキャーキャー言われたいな(笑)。

――小越さんはどうですか?

小越 MV撮影の時から、NGT48の活動の一環だとは思わなく、全然違う世界に入った感じがしました。衣装もメイクも初めての感じ。ユニットではなく、ひとつのアイドルグループだったらいいなって思いました。

――中井さんは、グループの今後のことや後輩のことを考えて色々動いていて、すごいなって思います。

中井 そんなエラいもんじゃないんですけど。携わるというか、サポートできたらいいなっていうテンションなんですよ。

――小越さんはたくさんチャンスをもらえてすごいですね。

小越 そうなんです。りかさんには富山県射水市を舞台にした青春映画『#放生津カンタータ』の時もメンバーに選んでいただいたり、チャンスを色々いただいているので、それを生かしたいと思います。りかさんの、後輩を前に出したいっていう気持ちに応えたいなって思っています。

――小越さんがビッグになったら、今度は中井さんに恩返しですね。

中井 ホント、よろしくお願いしますね!

小越 いやいやいや(苦笑)。私はりかさんをリスペクトしているので、後輩が入ってきたらりかさんみたいな先輩になろうと思っていますから。

中井 ダメだよ! 私みたいになったらいけないことが多々あるから。憧れるのはアイドル道を突き進むひなたん(本間日陽)の道であって欲しい。私はエッセンスとして学んでいただければ(笑)。

■NGT48 6thシングル『Awesome』

TYPE-A(CD +DVD)、TYPE-B(CD +DVD)、新潟盤(CD +DVD)、劇場盤(CD)の計4種類

●中井りか(なかい・りか)
1997年8月23日生まれ、富山県出身。
2015年にNGT48の第1期生オーディションに合格。2017年にデビューシングル『青春時計』でセンター。『#きとキュントラベラー with T』(チューリップテレビ)、『トピックマガジン』(テレ玉)に出演中。
公式Twitter【@rika_n24x】
公式Instagram【@rika___n24x】

小越春花(おごえ・はるか)
2004年6月26日生まれ、新潟県出身。
2018年6月にNGT48の2期生として加入。6月23日に発売されたNGT48の6thシングル『Awesome』で初センターを務めている。
公式Twitter【@haruka_ogoe626】
公式Instagram【@haruka_2525_ngt48】