コント日本一を決める「キングオブコント2021」が2日に行なわれ、優勝し14代目キングとなった空気階段の鈴木もぐらと水川かたまりがリモート会見に出席。優勝した瞬間に涙を流した理由を明かした。

2008年から始まり、14回目となった「キングオブコント」(以下、KOC)。今回は即席ユニットでの参加が可能となり、シソンヌとチョコレートプラネットによる「チョコンヌ」や、ゆりやんレトリィバァとガンバレルーヤが組んだ「ガンバレルーやんレトリィバァ」などに注目が集まったものの、ニューヨークやマヂカルラブリーなどの実力者8組が決勝進出。

また決勝直前には、松本人志を除いて審査員が一新。東京03・飯塚悟志、バイきんぐ・小峠英二、ロバート・秋山竜次、かまいたち・山内健司とKOC歴代優勝者が務めたことで、大きな話題を呼んだ。

そんななか、空気階段は1stステージでSMクラブを舞台にした「火事」を披露。舞台に上がる前までは「1組目の蛙亭のウケ方がすごくて楽屋が騒然としていました」(かたまり)、「10組いるとどこかで魔物みたいなものがやってくるんです。今日は全組ウケていてビックリしました」(もぐら)と、例年とは違った雰囲気だったそう。実際、今年は高得点が続出し、ハイレベルな戦いとなっていた。

しかし、その大接戦でもかたまりは

「前のザ・マミィがウケているのが聞こえてきて、今までなら『もうダメだ』と萎えているんですけど、今年は『面白れえじゃん』と笑みを浮かべていたんです。そこは僕、カッコイイと思います」

と、意気揚々と臨んだそう。その結果、歴代最高の486点を記録したが、「見たことない点数の羅列だったので、本当にうれしかった」ことを明かした。

一方、もぐらは「普段から劇場で一緒にライブをやっているメンバー」で競うなか、「もっと楽にできるのかと思ったら、始まったらいつものキングオブコントで緊張感がすごかった」とプレッシャーがあったそう。

「劇場でやらせてもらったのが大きいと思います。(ファミリー層のいる地方の劇場で)ウケるような形に改良できて、∞ホールやルミネtheよしもとではファミリー層じゃない方にもウケるようにできた」

そして、秋山に「架空キャラのコンセプトカフェってだけでもうやられました」といわしめた2本目の「メガトンパンチマンカフェ」では、「すごく好きなネタで、これで優勝できたらという気持ちでやっていました」と語った。

優勝が決まった瞬間、感涙していたふたり。かたまりは、芸人1年目でKOCのカメラリハーサルに参加したことを思い出し、

「走馬灯のようにじゃないですけど、客席の横のスペースがチラッと見えて、そこで見ていたなっていうのとか。優勝するかもしれないんだなとか、いろんな感情が思い浮かんで。うれしくて泣いたの初めてです」

と過去を振り返り、歓喜。

一方のもぐらは「コントの第一線の方々に評価してもらったのは本当にうれしいですね」と喜びつつも、流した涙には「私のあれは汁です。脳汁が出たと思ったら、はみ出して目から出たっていう感じですね」とコメントした。