あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第35回】天才馬券師は何を考えている? 

予想をする際に、頭の中でレースをシミュレーションします。スタートの瞬間やコース取り、道中、4コーナー、そしてゴールまで思い浮かべます。頭の中で勝手に馬が走るイメージです。

さらに、それ以外のいろんな展開もシミュレートして、その中で納得がいく馬券を買う感じです。自分に有利な展開を思い浮かべるというより、本当に馬が自由に走っているイメージです。じゃいさんはどんなふうに予想をしているのか、馬券の天才の頭の中が知りたいです。ふんわりとした質問ですいません!(男性・会社員)

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まず自分ことを天才馬券師なんて思ったことは1度もありませんよ。ただ勝っているだけです。おそらく他の人よりも勝ち方を知っているだけのことだと思います。

では、どんな予想をしているのか? ということなんですが、様々な角度から見るようにはしてますね。おっしゃるようにレース展開をイメージすることは必要だし、僕も1つのファクターとしてやっています。

レース展開には枠順や脚質、トラックバイアスは必要不可欠です。昨年の阪神JFはまさにその展開読みがバッチリハマりました。ここがハマった時は気持ちがいいですね。

じゃい

有馬記念はジェラルディーナの出遅れは想定していませんでしたね。まあスタートの得意不得意はあるので、想定出来ることもありますが、ジェラルディーナは今回はちゃんと出てくれるとは思っていました。想定はしていなかったですが、こういうことが起こるのは想定内ではあります。

想定していないのに想定内というのはおかしな表現ですが、上手く伝わってくれれば。他にも血統や調教、馬体、間隔など。有馬記念の凱旋門賞帰りのディープボンドとタイトルホルダーを軽視した理由もその1つでもありますね。

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そして、何度も繰り返し言っていることですが、1番何を重視しているのか?と聞かれれば「オッズ」と答えます。人気どころって、みんなが買うから勝ちづらくなるんですよ。もちろん的中しなくては勝つことは出来ないのですが、勝つのに毎回の的中は必要ないんです。

極端な話、1年で1、2レースしか当たらなくても勝つことが出来るのです。そもそも毎回の的中なんて全通りレベルで買っていないと不可能です。G1は毎回やりますが、僕が選定するレースは「人気馬が怪しい」「穴馬で狙いたい馬がいる」という条件を満たしているレースです。もちろんそれでもほとんどハズしますけどね。今年も基本的にはスタイルは変わりません。

さて、今年の抱負ですが、そもそも今年の抱負なんてものはナンセンスだと思っています。まあ目標を決めることは大事だとは思いますが、僕にとっては年が変わること、歳をとることによって特に何も変わりません。

日時は本来リセットされずに延々と続いているものですから。それでも今年の抱負を聞かれることはよくあるので、そんな時は「去年よりいい年にする」と答えています。

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じゃい

じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。「稼ぐギャンブル」(太田出版)など著書も多数

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