あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第164回】夏競馬が始まりましたが、暑い日は小型馬が有利と聞いたことがあります。じゃいさんは、天候、主に気温と馬体重の関係をどう考えていますか?
距離によっても違うのでしょうか。どのように参考にしたらいいか知りたいです(30代・競馬歴5年目・男性)
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函館記念は大荒れ。まあ何が来てもおかしくないメンバーだし、このハズレは想定内。WIN5は拾ったが。
ラジオNIKKEI賞は本命のバズアップビートが10着。敗因もよく分からない。期待してたんですがねぇ。
夏競馬の難しさを思い知らされる結果。問題は難しい方が面白い。壁は高い方が面白い。来週以降も解き明かします。
それでは質問へ。
馬体重に注目するのは面白いですね。競走馬の馬体重は軽い馬で300後半、重い馬だと600くらいでしょうか。まあばんえい競馬は除いて、大体200キロくらいの開きがありますね。
人間でいえばボクシングは1、2キロでクラスが変わります。この数キロの差が大きいです。柔道も体重別で分かれているように、体の大きさの有利不利はかなり大きいです。まあ相撲は力士になる時に身長、体重制限があるものの、無差別なのはまた凄いところですね。
同じように競走馬には体重制限がありません。競馬の場合は芝、ダート、馬場や距離、競馬場など、ボクシングや柔道と違い、様々なフィールドがあります。それによっては馬体重の有利不利も関係してくるでしょう。
ではここで、今現在思っている馬体重と予想の関係について述べたいと思います。
基本的には馬体重は重い方が有利。陸上短距離走のようにレーンのない競馬場ですから、接触は付き物です。800M走が陸上の格闘技と言われるように、レーンが無いオープンレーンになると接触やブロックなどの駆け引きが必要になり、転倒なども起こります。
競馬も同様の状態ですから、馬体重が重い方が強い可能性は高いです。そして、馬体重による斤量の恩恵がない分、競走馬の体重と騎手の体重の比率が変わります。
僕ら人間が60キロの人を背負って走るのはスピードが落ちるし、体力の消耗も激しくなります。身体が大きければ大きいほど、その負担は減ります。
今週のギャンブル格言【引力が競馬を、人間界を面白くしてくれている】
例えば400キロの馬の斤量60キロと600キロの馬の斤量60キロだと、比率としては、60キロの人が9キロ背負うのと6キロ背負うという比率になります。当然軽い方がいいでしょう。
基本的にはそうですが、小回りコースになると馬体重が軽い馬が有利になると考えます。アルファードと軽自動車とどっちが小回りが効くか?といえば軽自動車でしょう。まあそこまで極端な違いはないでしょうが。
そして、初速度も軽い馬の方があるように感じます。重い馬だとスピードに乗るまでに時間がかかります。これはマリオカートのヨッシーとドンキーコングの違いのイメージです。
そして、長丁場になるとマラソン選手が軽くて細い人ばかりのように、軽い馬の方が得意なイメージです。
逆に力のいる馬場やダートになると重い馬の方が有利になるように感じます。休み明けになると、軽い方が仕上がりが早く、重い馬は叩いて良くなるというイメージです。
天候や気温に関しては馬体重関係なく暑いのが苦手、冬に走る、夏が苦手、冬場が走らないが、暖かくなってくると走る馬もいるでしょう。馬体重との関連は見出せずです。
まあなんとなくこんなイメージを持っていますが、そこには馬の基本的な能力があるので、絶対に軽い馬が来るとか重い馬が来るとかという単純なものでもありません。あくまでも多少有利、多少不利くらいに考えていいのかなと思います。
まあ僕自身はそこまで馬体重に重きを置いてないのでこの程度しか喋れません。もっと詳しい人は沢山いると思います。それは違うよ!とか、間違っているよ!なんて人がいたら教えてください。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。