日本にカジノが誕生したら……あちらこちらで一発逆転の人生が? いやいや一発転落もあることをお忘れなく!

早ければ今秋にも成立する可能性のある「カジノ法案」。政府は早々に解禁することで、さらなる経済活性化(カジノミクス)につなげたい考えだ。

日本にカジノが誕生したら、一攫千金&一発逆転人生のチャンスが出てくる。なんせ、パチコンなど既存の“ギャンブル”とは扱う金額が違うのだ。

世界のカジノ事情を調べてみると、これまでの賞金最高額は5554万ドル(当時のレートで約49億円)。09年10月に「シェラトン・サイゴン・ホテル」(ベトナム)のスロットマシンに300ドル(約2万6500円)を投じた男性が引き当てたという。

たった1回のスロットで49億円ゲッツ! カジノとは、それほど夢のあるものなのである。

もしそんな大金を手にしたら……ということで、一夜にして億万長者になったら何に使うか、フライング気味に妄想してみた!

まずは、さっさと会社なんて辞めるよね?

まずは、さっさと会社なんて辞めるよね(確信)。高級焼肉、カウンター系の高級すし屋、海外旅行、キャバクラにも行きまくるでしょ。最新家電、高級車、高級マンション、別荘……全部、ニコニコ現金払いで買えるなぁ。あ、東京ドームを貸しきって草野球とかしちゃおっかなー。グラウンド使用料(休日ナイター17時~21時50分で110万円)、スタンド使用料(500名まで10万円)、オーロラビジョン(14万円)だから……たった134万円とか安すぎだろ!(ドヤ顔)。

つーか、カジノで一発大当たりなんかしちゃったら、世の中にあるものなんでも買えるし、使いきる自信がないYO!

「自分で使えないっていうなら、女性のためにプレゼントでもしたらどうです?」

そ、その声は、合コンシェルジュとしてお金持ち男性たちの合コンを数多くプロデュースしてきた絵音さんじゃないですか!! ええ、金ならなんぼでもありますからね! なんでも買ってあげますよ!

「お金持ちが女性にプレゼントする定番はいろいろあります。高級ブランドのネックレスやバッグのほか、『そのコの生年月日に作られた赤ワイン』なんてものステキだと思います。でも注意が必要なのは、いくら自分にお金があるからといって、いきなり指輪や高級腕時計をプレゼントするのは重すぎる。初めはネックレスなど小物をプレゼントしておきつつ、バッグあたりで止めておいた方が無難です」(絵音さん)

ちなみに高級ブランドバッグの代名詞とも言われるエルメスのバーキンでも200万円程度。いやー、女性にプレゼントしまくったところで、お金が減らないじゃないの~(左うちわで)。

いや、待て。

果たして、そうか……。世の中には自分が知らない高いものがたくさんあるのでは? 日々の生活にヒイヒイいっている自分のような人間が知らない世界があるはずだ!

金が余って仕方ないときに買っておくべき高級品って?

そこで、世界のラグジュアリーブランドを取り上げることも多いメンズファッション誌『UOMO』編集部の竹下麻衣子さんに、金が余って仕方ないときに買っておくべき高級品ってなんですか?という、とっても雑な質問をぶつけてみた。

イタリア・パガーニ社『ウアイラ』の車両価格は、なんと1億5000万円以上だとか。故障を修理したら、一体いくらかかるんだろ?

「やっぱりお金持ちの男性には、カッコいいお金の使い方をして欲しいですよね。即物的に、『お金があるから高いものを買っちゃおう』では成金っぽいですし。同じ高級品でも、どうせなら“夢”のあるものを買って、男性としてのセンスを磨くのがカッコいいと思いますよ。たとえば、イタリアのパガーニ社が販売する『ウアイラ』という高級車なんかどうでしょうか。730馬力で最高時速が370kmというF1級のスーパーカーです。すでにヨーロッパで3つのカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しておりカーマニアからの評価も高い。日本にはほとんど入ってきていなかったのですが、昨年、パガーニ・ジャパンが設立されたので、カジノで一発当てたら検討してみてはどうでしょうか」(竹下さん)

パガーニ社は購入者と対話しながら理想の車を作り上げていくことを哲学に掲げているため、車両価格は定まっていない。一応約1億5000万円(!)といわれているが、あくまで“目安”であり、希望に応じてさらに値段は上がっていくとか。つーか、1億5000万円以上する車がこの世に存在するなんて……夢がありすぎるぜ!

ヴァン クリーフ&アーペルの『ミッドナイト プラネタリウム』とは

「ほかにも、男性といえば高級腕時計も必須ですね。ヴァン クリーフ&アーペルの『ミッドナイト プラネタリウム』という腕時計は、“身に付ける芸術品”と呼んでもいいほどの逸品。なんと『宇宙時間がわかる時計』なんですよ」(竹下さん)

時計でありながら、秒針も分針もない。その代わり、太陽系を連想させる6つの宝石がちりばめられているのが、ヴァン クリーフ&アーペルの『ミッドナイト プラネタリウム』。宇宙時間がわかる芸術品だ

うちゅうじかん? えっと、なんですか、それ?

時計なのに、秒針も分針もなくて、太陽系を連想させる6つの宝石が散りばめられています。地球の時間を刻む代わりに、それぞれの惑星に見立てた宝石が太陽に見立てたピンクゴールドの周りをグルッと周回するのですが、水星は88日間、金星は224日間、地球は1年間、火星は687日、木星は約12年、そして土星は約29年で一周するよう作られています。あのヴァン クリーフ&アーペルの哲学や技術を結集させた腕時計ですからね。お金があるなら、こうした芸術品クラスの時計を身につけてもらいたいです」(竹下さん)

ちなみに、その時計のお値段は約2743万円。もはや腕に家を巻きつけて歩くようなものだ。いやー、世の中には驚くほど高いものがあるのね……。

最後に絵音さんがこんな秘話を

最後に、前出・絵音さんがこんな秘話を披露してくれた。

「実はワタシ、以前にマカオのカジノでイメージガールをしていたことがあるんです。中国人の桁(ケタ)違いの大金持ちとかアラブの石油王みたいな世界中の大富豪が集まるVIPルームがあって、そこで交わされている会話がまた次元の違う話で。だって、『ひと晩で何十億スッた』なんてことを笑って話してるんですよ。当然、勝ったときの金額も大きいからチップもすごい。札束やブランド品だけじゃなく、ゴロッとした“金の塊”を女性にプレゼントしている億万長者を見たことがあります」

チップで金塊って、マンガの世界じゃん! つーか、使い道に困ったら、次のギャンブルの軍資金にするのが一番かっこいい男なのかも。妄想は止まらないが、一攫千金&一発逆転人生があれば、その逆もあるのがギャンブルの世界。そこんとこ肝に銘じ、カジノ解禁の日まで夢想させてもらいますか。

(取材・文/小山田裕哉)