カメラに向かって笑う、しずく(左)と、のんた(右)。2頭とも体長約130cm、約7kg。「相手をビックリさせるときと、自分がビックリしたときに立ち上がります」(鵜島氏)

春です。恋の季節、繁殖の季節です(厳密にはレッサーパンダの繁殖期は1月から4月頃ですが)。

池田動物園(岡山県岡山市)の、のんた(雄・5歳)も、しずく(雌・5歳)に「ピーキュルルル」と、「恋鳴き」と呼ばれるラブコールを送る日々。しかし、しずくはササやリンゴを食べることに夢中らしく、飼育係の鵜島(うしま)基博さんは、奥手なのんたにやきもきしながら見守っている。

「優しいのんたは、草食系レッサーパンダなのか強引に口説こうとはしないんです。ちなみに2頭の見分け方は、平安時代のお化粧のように眉がボンヤリしているのがのんた、キリッとしているのがしずくです」(鵜島氏)

見分けの難しい2頭だが、常連のお客さんともなると簡単に見分けられるのだとか。

現在、池田動物園でキリン、カワウソに次ぐ3番人気だというレッサーパンダ。もし赤ちゃんが生まれるなら6月、一般公開は生後3ヵ月の9月頃になるとのこと。

がんばれ、のんた! 期待してるぞ、ピ~キュルルル♪

以前、同園で生まれた生後3ヵ月時のレッサーパンダ

(写真/池田動物園)