現在、計8kg痩せました。もうダイエットを終えようと思うので、このアブローラー、捨てます

『週刊プレイボーイ』本誌で連載中の「ライクの森」――。

人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。

なんと10kgも太ってしまったという彼女。ジム通いを続けるためにしている努力とは…?

* * *

年末に友達と温泉旅行に行った際、久々に大きな鏡で自分の体を見る機会がありました。そのときに抱いた、「あれ?」という違和感……。なんと、1年半前に比べて、10kg近くも太っていたんです!

実はその予兆はありました。昨年の夏に体重を量った際、すでに5kg太っていたんです。ただ、当時は毎日夜遅くまで仕事をして、帰ってからご飯を食べて寝るという生活。そのサイクルが変われば、おのずと痩せると思っていたんですが……。むしろ、そこからさらに5kgも太ってしまいました。

母は私が太ったことにとっくに気づいていたようで、「え、自分で気づかなかったの? 教えてあげればよかった」と言われてしまいました。実は私、ずっと痩せていることがコンプレックスで、自分は太れない体質だと思っていたんです。30歳を過ぎて初めて、「太りやすい白人の血が私にも流れていたんだな」と知りました(苦笑)。

それで今、遅ればせながらダイエットをしているんです。まずは、食事制限。といっても、ご飯を抜いたり食べるものを変えたりしているわけではなく、単に“おなかがすくまで食べない”ということを実践しているだけなんですが。ここ数年の私の食生活は、“おなかがすく前に食べる”というもので、空腹を感じる暇なく食べていたので、久しぶりにおなかが減る感覚を味わいました(笑)。

それから、運動。実は、21歳くらいの頃、ものすごく運動をしたことがあるんです。当時は、週6日とかでジムに通って体を絞ったんですが、もともと運動が大っ嫌いな私。「こんなに毎日運動しなきゃいけないなんて、なんのために生きてるのかわからない」と思い、すぐさまジムを退会して、運動靴も二度と履けないように水溜まりでびしょびしょにしてやりました。

ジムの服を着て寝るという方法

以来、運動の代わりに全力振りコピのカラオケを始めたものの、あまり効果がなかったみたいです。そう思うと、太らない理由がないですよね(苦笑)。今回、とりあえず始めたのが、ジムのランニングマシンを使った軽いランニングと、ウエートトレーニングもどき。

小走りと早歩きの中間くらいの緩い感じで走ったり、そんなに本格的ではない筋トレをしています。今まで何もやっていなかったからか、すぐに3kgほど痩せたんですが、ここからさらに落とすのが大変。何より、自分のモチベーションを保つのが一番難しい!

そこで、ジム通いが続くように、いろいろ試してみました。例えば、ジムの服を着て寝るという方法。起きた瞬間、「もうジムに行く用意ができてる! 行かねば!」という気持ちに無理やり持っていきます。ほかには、ジムでしかアニメを見ないというルールも作りました。新作アニメの続きが見たければ、ジムでランニングマシンに乗らなければいけないという恐ろしいルールです。

そんなあの手この手を試してみたんですが……。生来の運動嫌いにとって、やっぱりジム通いはつらい! つらすぎます! こんな私でも、楽しくジムで運動できて、毎日続けようと思えるモチベーションの維持法、どなたか教えていただけないでしょうか?

●市川紗椰(いちかわ・さや)1987年2月14日生まれ。アメリカ人と日本人のハーフで、4歳から14歳までアメリカで育つ。現在、モデルとして活動するほか、毎週土曜21時からオンエア中のJ-WAVE『TRUME TIME AND TIDE』でナビゲーターを務めている。以前通っていたジムではトレーナーの指導を受けるのがいやで、日本語がわからないふりをしたことも