ラストオーダー前は店員も少なく、店が回らないことも

ネット上でもよく議論になる、つい気づかずやってしまう飲食店での迷惑行動。いったいどのくらい迷惑なのかをアンケート調査。数字にして白黒はっきりつけてみた!(⇒前編はコチラ

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【調査8】お盆からグラスを直接取る ⇒ 迷惑指数.........64%

「お盆から直接グラスを取ろうとされることがあるのですが、あれって絶妙なバランスでのせているので、グラスを倒しそうになるから超危険です」(焼き鳥)

やはり迷惑指数はかなり高めのようで。

「バランスは至難の業。あと、手を上げてひとつずつ配っていると、シビレを切らしてお盆から奪おうとする人もいるので、『適当にここに置いてください。僕が配るんで』のひと言がもらえると安全でありがたいです」(居酒屋で10年以上のバイト経験があり、メディアで「迷惑客あるある」を語っているお笑いコンビ、ウエストランドの井口浩之氏)

【調査9】食べ終わった食器を座敷に直接置く ⇒ 迷惑指数.........47%

「下げやすいようにと思ってなのか、床に食器やグラスを置かれることがあるが、死角にあると踏みそうになることも。かなり危ない」(和食)

半数近くが迷惑と回答。特に畳だと汚れてしまうと掃除がかなり面倒なので、やめてほしいとの声があった。

「テーブルを広く使いたい気持ちはわかるので、そんなときは『これ下げてもらえますか』と直接言ってもらって大丈夫です」(井口氏)

【調査10】「たばこ買ってきて」と店員に頼む ⇒ 迷惑指数.........91%

「店員が減るのは困るが、断れず買いに行く。一度間違ったものを買ってきて、酔っぱらった客に激怒されたこともあった」(バー)

全項目の中で、一番迷惑指数が高かった!

「たばこが店内に置いてあるかを聞いて、店側から『買いに行きましょうか?』と言われない限り、その店ではサービス外の行為ですので自粛してください」(井口氏)

【調査11】開けたおしぼりを袋に戻す ⇒ 迷惑指数.........50%

「ビニールはごみ箱、おしぼりは回収箱に分けて業者に戻すので、丁寧なマナーのように見えて、ただの二度手間になるだけです」(居酒屋)

これも半数が迷惑との声。

「袋を開けた時点で、店員に袋をゴミとしてまとめて渡せばテーブルもすっきりして見栄えもいいですし、店としても助かります」(飲食店コンサルタントの原島純一氏)

【調査12】ラストオーダーでたくさん注文する ⇒ 迷惑指数.........47%

「ラストオーダーで、『芋焼酎ロックで3杯』など、絶対に飲めない量の酒を注文する客。案の定退店時に確認すると1杯も飲んでない! あとフードを大量に注文されると手が回らないこともある」(居酒屋)

閉店作業の時間にも影響してくるので、店員さんにも働き方改革の機会を与えよう!

「ラストオーダー前に『頼めるものは頼んでおきましょう』と、まとめて注文したり、ご飯物なども早めの注文を促してください」(井口氏)

【調査13】最後に人数分のお茶を注文する ⇒ 迷惑指数.........21%

「お会計を持っていったら、『全員分の温かいお茶ください』とたまに言われるが、その都度レンジで温めないといけないし、無料なのに面倒すぎる作業」(居酒屋)

もはやシメの暗黙のルールとして諦めているのか、迷惑指数としては低め。

「団体の中には実はいらないと思っている人も多いですよね。ポットやピッチャーでもらって、コップも飲みたい人数分のみもらってくれると片づけの手間も減りますし、提供も楽です」(井口氏)

【調査14】3000円以下でクレジットカードを使う ⇒ 迷惑指数.........14%

「カード決済の手数料は店の負担でこれが意外と痛い。1000円の会計で5%も持っていかれたら利益はほとんど出ないので、せめて3000円以上からにしてほしい」(お好み焼き)

これも経営者側にとっては痛い話ではあるが、従業員には関係ないのか迷惑指数は低い。

「今後キャッシュレスが主流になってくるとますます増えそうな問題ですが、少額ならば、とりあえずひとりが立て替えてクレカ決済は回避してください」(井口氏)

【調査15】靴箱の鍵をなくす ⇒ 迷惑指数.........89%

「『靴箱の鍵をなくしました』と言われても、本人以外どこに入れたのかわからないし捜すのを手伝うのが面倒。しかも合鍵を作るのにけっこうお金もかかるんですよ」(居酒屋)

迷惑指数はかなり高く、避けなければいけない行為。

「靴箱の鍵ってものすごく小さい場合もあって、酔っぱらってしまってなくすこともけっこうよくあるんです。入店時の冷静な段階で、誰かひとりが事前に全員分集めておいてください」(井口氏)

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「自分もやっていた」と、ドキッとした方もいるのでは。明日からは店側の立場も考えた振る舞いをして、デキる大人を目指そう!