20日、日産自動車がオンラインイベント「ALL NISSAN ミーティング」を開催。同社の新ブランドアンバサダーに就任した木村拓哉がVTRでメッセージを寄せ、日産の躍進を鼓舞した。

5月末に構造改革プラン「NISSAN NEXT」を掲げた日産。6月に2年9ヵ月ぶりとなる新型車SUV『キックス』を発売、7月には100%電気自動車の新型SUV『日産アリア』を発表するとともに、新たなロゴも公開。"日産ブランド"の刷新を図っている。

そんななか行なわれたのが、今回の「ALL NISSAN ミーティング」。イベントではオンラインでエグゼクティブ・デザイン・ディレクターの田井悟や、「日産テクニカルセンター」で働く開発者、工場に勤めるスタッフ、さらに販売会社のスタッフが登場。開発、生産、販売の垣根を超えた日産グループ一丸となって「日産の復活、躍進」を目指し、「新しい幕開けを感じてもらう」ための社内イベントだ。

この日は、それぞれが日産の持つ最新技術の魅力や意気込みを語ったほか、22日から放送されている『日産アリア』のCMも初公開。

「上等じゃねえか、逆境なんて」「待っても来ない夜明けなら、こっちから迎えに行こうぜ」というセリフに対し、執行役副社長・星野朝子は

「厳しい状況下でも、愚直にクルマを愛した日産は変わらない。今こそ『技術の日産』で逆境を乗り越えていこうという我々の気概を込めた。創業者の言葉『やらぬことをやる』というのが日産のDNA。その日産が、新たに前に進むという思いを体現」

と新型コロナウイルスで大きな打撃を受けているなかで、"日産の復活"を改めて宣言した。

さらに新CMに出演している木村拓哉が、新ブランドアンバサダー就任にあたりビデオメッセージを届けた。

今回、日産について「いろんなお話を伺いました」と話す木村は、「皆さんが熱意をもってこだわりぬいていることを知りました。CMでは『どんな逆境だって乗り越えていく』という熱い気持ちを、メッセージに込めさせていただきました」と、激励。

さらに「特に自動運転に驚かされました」という木村は、世界最先端の運転支援技術「プロパイロット2.0」が搭載された『新型スカイライン』を運転。「『手を離してください』と言われて、本当に大丈夫かって内心怖かった」が、その技術に「新鮮でワクワクさせていただきました。あれはちょっとヤバイですね」と感嘆。

実際に運転しているVTRも公開されたが、「すごいな、笑っちゃうな。両手で隣の車にあいさつできちゃう。これ、作った人すごいな」と驚愕。自動運転という未知の最新技術を目の当たりにし、頬を緩める姿が映し出されていた。

世界初の量産型電気自動車『リーフ』を開発し、「技術の日産」として一歩リードしてきた日産。「創業者の言葉で、『他がやらぬことをやる』というDNA」のもと、今後も「電動化、自動化の領域に全精力を投入」(星野執行役副社長)する。