独創的な料理を続々と開発している野島慎一郎氏

『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。

今回の"バカレシピ"は、一蘭ラーメン(おみやげ用セット)のスープを使った和風仕立てのポークカレー「一蘭ジャワカレー」!

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【今回の食材】
・一蘭ラーメン 博多細麺ストレート(おみやげ用セット) スープ1/2袋 ・チャーシュー 100g ・ジャワカレー 2皿分 ・長ネギ 1/2本 ※野菜はお好みのものを使用してOK

野島 先月、豚骨ラーメン専門店「一蘭」のカップラーメンが発売されて話題になりましたが、値段はなんと1杯490円!

助手 さすがに高すぎるッス! でも発売日から速攻で売れまくって、公式通販サイトでは一時的に品切れにもなったとか。

野島 一蘭は世界中から親しまれている豚骨ラーメンですからね。でも別にカップ麺が品切れ中でも、おみやげセットを買えば家で一蘭を食べられますよ。

助手 ドンキとかでも売ってる、箱入りのやつッスね!

野島 5食入り2000円でカップ麺を買うより安く、麺とスープがバラになっているから気兼ねなく替え玉できるのもうれしい! 替え玉をするともちろんスープが余りますが、このスープを使ってポークカレーを作ると豚のうま味が限界突破した絶品カレーになるんですよ。

助手 それ絶対ウマいでしょ!!

(1)炒める! 鍋に油を引き、細かくカットした長ネギを入れて弱火~中火でしんなりとするまで炒める。次にひと口大にカットしたチャーシューも入れて軽く炒め、水を加えじっくりと煮込む

野島 では作り始めますよ。豚肉以外の具材は何を用意しても構いませんが、今回は一蘭らしさを残すために長ネギを使って和風仕立てのポークカレーにしますよ。せっかくだから豚肉はチャーシューを使うか!

助手 まずはネギとチャーシューを鍋で炒めて、水を入れてコトコト煮込むんスね。

(2)一蘭! 20分ほど煮込んだらいったん火を止め、一蘭の液体スープを入れる。分量は2皿分につき半量が目安。あくまでも隠し味なので入れすぎには注意。しょっぱい場合はお湯で薄めよう

野島 ここに一蘭のスープを投入します。入れすぎるとしょっぱくなるんで、濃いと感じたら薄めましょう。まあ塩気が強いほどご飯が進むから、それはそれでウエルカムですけど!

助手 僕もアンタもいい年なんだから、ほどほどにしましょ!

(3)カレー! さらにジャワカレーのルウを割り入れ、溶かしたら再び火にかけ全体をかき混ぜ、とろみがついたら完成。豚とカレーが融合した香りが放たれ、食欲が一気にかき立てられる!

(4)完成!「一蘭ジャワカレー」

野島 あとはジャワカレーを入れて仕上げるだけ。ああっ! 豚骨とカレーの香りが見事に融合したぞ! こりゃたまらん!!

助手 食欲がメチャクチャかき立てられる香りッス!! この香りをオカズに米を食えるぞ!!

(5)激ウマ! 豚のうま味が極限まで凝縮されたカレーはとても自宅で作るカレーとは思えないほどのコク深さ! 一蘭の「味集中カウンター」を思い浮かべながら、一気にかっ食らうべし!!

野島 さあ助手くん、カレーのほうも食べてみてください。

助手 ギャァァァァッー!! ベースは明らかにジャワカレーなのに、豚の存在感がヤバい!! 豚のうま味が徹底的に凝縮された濃厚すぎるポークカレーッス! まるで口の中は養豚場。耳をすませばブヒブヒと豚の鳴き声が聞こえてくる気がするッス!!

野島 これはスープをさらに濃いめに作って、ゆでた麺にぶっかけて食べるのもアリですね。

助手 ブヒーッ! これはもう商売できるクオリティッスね。

野島 もし一蘭が公式で作ったらすべてのカレーチェーンを駆逐できそう。一蘭、スープだけ販売してくれないかなー?

助手 そんなことしたら一蘭がラーメン屋として成り立たないだろ!

●野島慎一郎(のじま・しんいちろう) 
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』

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