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彼女たちが寝食を忘れて没頭する趣味、いわゆる"沼"を紹介するのが、この連載『偏愛ガールズクエスト』。第四回目は海外のものも含めて300着以上の下着を持つグラドル・福田もか。

下着好きの女性も多いなか、自身を越えた下着好きには出会ったことがないという彼女。前編では、下着にハマったきっかけを語った。

――さっそくですが、下着にハマったきっかけは?

福田 7年くらい前、20歳のころに4年ほど緊縛ショーとかSMモデルをやっていて、周りのモデルさんたちがこだわっているのをみて集めるようになりました。衣装がだいたい下着か和服だったので。

――人に見られる意識からですね。

福田 その時お付き合いしてた方が下着をすごく褒めてたのもありますね。あとは、"サルートの愛人"との出会いが衝撃的でした。


――「サルートの愛人」? 『アスクレピオスの愛人』(著:林真理子)みたいで文学的ですけど、なんですか?

福田 「サルート」はワコールのブランドで、商品名以外にシリーズの作品名がついているんですよ、「美女と野獣」とか「深海の宮殿」とか。そのうちのひとつが「愛人」なんです。

下着好きの間ではけっこう有名で、2008年ころに発売されたんですけど、それが即完売して伝説的になったシリーズです。13年に復刻版が出たときもかなり話題になったんですよ。私が下着に興味を持ったのが、発売より後だったのでオークションで探したんですけど、定価で3万円しないのに5万円くらいになってました。

――作品名からして洒落た下着ですね。

福田 その作品が下着じゃなくてもうアートなんです。美術館とか好きでよく行くんですけど、昔の金細工とかを見ている気持ちになるような逸品なんです。それに出会ってからおかしくなっちゃいましたね(笑)。

――日常品ではなくて、もう工芸品の域なんですね。

福田 そうですよ。花火のような刺繍があったり、スワロフスキーが付いていたり、一つひとつ手が込んでいて、ただ体を隠すだけのものじゃあないんです。同じワコールの「トレフル」っていうブランドもすごいんですよ。


――ちょっと待ってください。ワコールってそんなにブランドがあるんですか?

福田 ワコールのインナーウエアだけで30コくらいありますよ。それでトレフルはサルートほど主張がないんですけど、すごく繊細な感じで、よく見たらいろんな生地が分かれてたり、「ここどうなってるの?」みたいな造形になってるんです。

――いろいろ勉強になります。300着というとすごい数ですけど、いくらくらいかけてきたんですか?

福田 400万円とかじゃないですか? サルートならブラで1万円、パンツで5000円とかで買えるんですけど、海外だとショーツ1枚3万円とかしちゃうブランドもあるので。ちなみに一番高いと言われているラペルラは、ブラが5万円以上しますよ。

――はぁ~3枚1000円のパンツで十分と思っている男には想像できません。

福田 300着というのも何年か前の数なので、いまはたぶんもっと多いんですよ。数も把握できていないくらいだから、新しい下着を買おうと思っても、似たようなのを持ってるなと思い出してやめることも多いので、最近は購入頻度は多くないと思います。新作をチェックして気に入ったデザインのがあれば買うくらいです。

『偏愛ガールズクエスト』第4回前編 福田もか。より抜粋(記事の全文は『週プレ プラス!』にて、会員限定でお読みいただけます)

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●福田もか。
1994年4月30日生まれ 兵庫県出身 
身長154cm
○17歳のころから撮影会モデルやイベントに参加。一昨年からは小学生のころから興味のあった葬儀社で働く傍ら、現在もモデルやグラビア活動をしている。昨年、『MELTy 福田もか。』でこれまで断ってきたDVDデビュー。
公式Twitter【@Moka_Hukuda】
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