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彼女たちが寝食を忘れて没頭する趣味、いわゆる"沼"を紹介するのが、この連載『偏愛ガールズクエスト』。第7回目は韓国から来日したグラドル、イ・リン

テコンドー4段、龍武道4段、合気道4段、格闘技2段、カンフー初段、柔道初段、剣道初段とあらゆる武術を会得する彼女。武道を始めた意外なきっかけを語った。

* * *

――合計17段とすごい経歴ですが、武道は何歳から始めたんですか?

リン 最初は3歳のときで、お父さんにテコンドーの道場に連れていかれたみたいです。「俺の夢を叶えてくれ」って。

――お父さんの夢?

リン お父さんがドラマ『ワンダーウーマン』の主人公リンダ・カーターの大ファンなんです。それでそんな強くて美しい女性になってほしいと。名前のリンもそれが由来です(笑)。

――お父さん自身が武道をやってたりは?

リン お父さんは音楽家で、サックスを吹いているんですよ。バンドのライブとかで変なお客さんも多いから、身を守ろうと柔道を始めたんです。何年かやって黒帯も取ったんですけど、ケガをしたら音楽できないから辞めちゃったんです。

――たしかに指なんて大事な商売道具ですからね。

リン それで、私に武道をやらせようとしたみたいです。でも練習とかはたまにしか見に来ないで、家で最近どう?って聞くくらいなんです。


――やらせる割には放任なんですね。実際、楽しかったんですか?

リン その頃は覚えていないけど、小学生のときは楽しかったです。男のコも一緒に練習するんですけど、ふざけてスカートをめくろうとするんですよ。それで仕返しに、ズボン降ろしてたんですけど、それが楽しかったです。

――練習と関係ないじゃないですか!

リン 最初はやり返してただけだったけど、楽しくなっちゃって(笑)。パンツまでいってたらさすがに逮捕されるかもしれないと思って気を付けてましたけど。

――その頃はテコンドーだけだったんですか?

リン ピアノも習ってたんですけど、それがすごいイヤでサボってましたね。先生がスパルタで怖くて、間違えたりするとちっちゃい棒で叩いたりするんですよ。テコンドーならやりかえせるけど、それもできないしずっとイライラしてました。


――そのころから格闘技向きな性格だったんでしょうね。テコンドーの次に始めた武道は?

リン 合気道で、これもお父さんに連れていかれたんですよ。高校1年生の冬休みに車でスーパーに行った帰りに、家じゃない方向に向かっていて、気が付いたら道場の前で。覚えてないけど、「ああ、またこれか。テコンドーの時と同じだ」って思いました。

――お父さん、なかなかひどいですね(笑)。

リン そうなんですよ。小さい頃から、私に「軍隊行って空軍に所属しろ」って言ってました。自分は軍隊に行けなかったので。合同軍事大学校に行かせるために、学力の高い高校に通わせようと小学生の時にわざわざ引っ越したんですよ。

――すごい執念ですね。

リン なぜか弟には何も言わないし、武道もやらせないんですよ。でも私には幼稚園の頃から、転んで泣いても「女性は生まれて3回しか泣いちゃダメだ」って。

――3回ってどのタイミングなら許されるんですか?

リン 親が亡くなったときと、国がなくなったときと、生まれたとき。だから幼稚園の時、絶対泣かないようにしてました。あくびしちゃったとかごまかしたり。今考えたらすごいですよね(笑)。

『偏愛ガールズクエスト』第7回前編 イ・リンより抜粋(記事の全文は『週プレ プラス!』にて、会員限定でお読みいただけます)

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●イ・リン
1989年12月13日生まれ 韓国・釜山出身
身長163cm
○4歳から始めたテコンドーを皮切りにさまざまな武術を習得。美女武術家として韓国で話題に。韓国や中国でタレントとして活動し、2019年に来日。日本でグラビアデビューし、20年に「イ・リンLEE LYN-FirstグラビアDVD」をリリース。21年にはミスiD大郷剛賞受賞。
公式Twitter【@Ringo_Lyn】
公式サイト
URL:https://leelyn-official.bitfan.id/