独創的な料理を続々と開発している野島慎一郎氏
『週刊プレイボーイ』で「激ウマ！！ バカレシピ研究所」を連載中のＢ級フード研究家・野島慎一郎（のじま・しんいちろう）さん。
今回の"バカレシピ"は熊本グルメをリスペクトした、からしレンコン風「にんにく背脂レンコン」！
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【今回の食材】
・レンコン 長さ１０ｃｍほど ・やみつきにんにく背脂（Ｓ＆Ｂ）１／２瓶 ・から揚げ粉（水溶きタイプ） １袋 ・パン粉 適量
野島 先日、取材で熊本に行ってきたんだけど楽しかったなあ。メシも酒もとびきりウマいし、阿蘇山は絶景！ 飛行機で到着した瞬間に噴火したこと以外は最高の出張でしたよ。
助手 いいッスね～。っていうかそれ、悪運強すぎだろ！
野島 で、もちろんご当地グルメも食いまくってきたんですが、レンコンの穴にからしを入れたり、ちくわの穴にポテサラを詰めたり、穴に何かを詰める料理が多いんですよ。これ、バカレシピっぽくていいよな！
助手 親近感が湧くッスね！
野島 そこで今回は熊本グルメリスペクトで、からしレンコン風のバカレシピを作ってみますよ。
助手 よろしくですばい！
（１）混ぜる！ やみつきにんにく背脂を半瓶ほど食器に出し、パン粉を少しずつ加えながら混ぜてペースト状にする。パン粉が少ないと揚げる段階で中身が出てしまうので気をつけよう
（２）詰める！ 酢水でゆでたレンコンを冷まし、キッチンペーパーなどで水気を取ったら穴に（１）を詰めていく。もちろんあらかじめ水煮されているレンコンを買って使用しても問題ない
野島 まずはレンコンの水煮を用意して水気を切ります。そして穴にからし味噌を詰めればからしレンコンになるんですが、ここで使うのは今年大ヒットの「やみつきにんにく背脂」！ ただ、そのままだと水分が多くてうまく詰められないので、パン粉と混ぜ合わせてペースト状にしてから詰めます。
助手 穴がにんにく背脂で埋め尽くされてる！ ニンニクを丸かじり状態！ ヤバすぎ！！
（３）揚げる！ 水で溶いた市販のから揚げ粉に（１）を詰めたレンコンを絡め、熱した油で揚げる。から揚げ粉のマニュアルに従って調理しよう。から揚げ粉は水溶きタイプのものを使用すること
（４）切る！ レンコンのシャキシャキ、から揚げ粉のザクザクした食感が楽しめるよう、厚さ１ｃｍ前後にカットするのがオススメ。おつまみだけでなく、おかずとしても優秀です！
野島 まだまだジャンクにしていきますよ。からしレンコンは衣をつけて揚げるんですが、今回は市販のから揚げ粉を使います。衣はザクザクに仕上がるし、味もいい感じに決まるんですよ。
助手 なるほど。レンコンに水溶きしたから揚げ粉をつけて揚げたら、あとはひと口サイズにカットすれば完成ッスね。っていうかこれ、見た目はからしレンコンそのまんまじゃん！ 完全錯覚系のフェイク料理だ！
（５）完成！「にんにく背脂レンコン」
野島 それじゃ早速食べてみましょう。モグモグ......ブハァーッ！ こりゃあウマい！ 完全なるビール泥棒だ。ひと口で何杯でもビールが飲めちゃうぞ！
助手 うおおおおっ！ これ、やってることは超絶バカなのに、普通に激ウマ料理になってるじゃん！ 中身には背脂も混ざってるからニンニク感ＭＡＸなのにエグみは全然ないし、レンコンのシャキシャキとした食感とも合ってるし、衣がザクザクでサイコー！！ 全然普通の居酒屋で出せるレベルの味ッスね！ まあ、ニオイもカロリーもヤバすぎて売れないでしょうけど！
野島 見た目はからしレンコンそのものだし、熊本で本物と並べて売ったらダマされて買う人も多いんじゃないかな。空港のお土産売り場で並べてもらうぜ！
助手 せっかく味は激ウマにできたのに、そうやってすぐ人をダマそうとするんじゃない！
●野島慎一郎（のじま・しんいちろう）
ライター、マンガ家、Ｂ級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』（宝島社）。ＹｏｕＴｕｂｅ『のじまちゃんねる』
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