ラブドール工場に並ぶリアルなボディ。身長やおっぱいの種類などバリエーションは豊富

子供たちに人気の工場見学。この夏も自動車工場やお菓子工場など、各メーカーで工場見学が行なわれ、子供たちが自由研究のネタにしているそうなので、大人ならではの見学に行きました。

東京の下町エリアに立つ工場。入り口の扉を開けると、リアルな女性がM字開脚でお出迎え。今回見学したのは、あのラブドールを製造するオリエント工業です!

事務所で、「撮影できない企業秘密のモノもあります」など、見学の際の注意を受けた後、工場へ。出迎えてくれたのは、首のところに皿のようなものが載っている緑色っぽい奇妙なオブジェ。

「お皿みたいなところからシリコンを流し込んで、ラブドールのボディの表面、人間でいうところの皮膚の部分を作っているんだ」

工場案内をするのは、広報担当のお兄さん。見ると、何種類もの型がある。

「身長は136cmから157cmまで、いろんな種類がそろっているよ。おっぱいも大小2種類から自分の好みを選んで注文するんだよ」

流れ落ちる液体が、企業秘密の配合で作られたシリコン。これが固まると人肌っぽい柔らかさになる

ボディの仕上げの工程は?

売れ線のボディはどのぐらいのサイズなのだろうか。

「おっぱいは大きいサイズのほうが断然人気だよ。だけど、人形にいろんな衣装を着せて楽しむお客さんのなかには、着せたい衣装に合わせて、おっぱいが小さいタイプを選ぶ方もいるんだ」

続いて隣のゾーンに進むと、ベッドの上には首のない女性たち。

「ここはボディの仕上げの場所だよ。ここにいるのは型からとったシリコンの中に、鉄骨とウレタンで作った人工の骨と筋肉を入れて、おっぱいの部分に、もみ応えのある柔らかい素材を入れたもの。ソフビ人形をイメージするとわかりやすいよ。ソフビの部分がシリコンで、中の空洞の部分にいろいろ詰め込んだ感じ」

見ていると、職人さんが金型からはみ出たシリコンを切り出す。

「このはみ出した部分をしっかり落としてツルツルにしないと、使うときにお客さんのテンションが下がっちゃう。だからとても大切な作業なんだ」

「バリ」と呼ばれる型作りの際にはみ出したシリコンを刃先が曲がった特殊なハサミを使って切り取る

顔は絶対にミスが許されない部分

その後、おっぱいの塗装を終え、ヘアの植毛作業に。

「ヘアは1本1本、針を使って植毛するよ。ちなみにオーダーのとき、茶色か黒のどちらかを選べる」

完成したボディ。おっぱいもヘアもリアルで、見学中、軽く勃起してしまいました

最後に向かったのは、頭部の仕上げゾーン。中に入ると、女性スタッフが黙々と無機質な顔っぽい素材に命を吹き込んでいる。

「ここは、頭のパーツに目を入れたり、まつげをつけたり、メイクをする場所だよ。顔の部分は、ものすごい近い位置からまじまじと見つめる人が多いから、細かい塗り間違いでもお客さんが気づいてしまう。だからミスが絶対に許されない作業なんだ。メイクにはこまやかさや女性的な感性が必要なので、女性スタッフが担当しているんだよ。

それに、ラブドールって、モデルとなる人の顔を機械的にコピーすると死人のような顔になるから、リアルだけどちょっとだけデフォルメする、というのが大事なんだ。その作業は男性デザイナーのお仕事なんだ。頭のパーツとボディを組み合わせると、ラブドールが完成するよ」

モデルや女優の写真を見ながら顔を仕上げるとのこと。誰の写真を使っているかは「内緒」

最後に、売れ筋を聞いてみた。

「最近はホンモノの女性の頭部を3Dスキャン、ボディも女体を直接、型どりして作った『やすらぎシリーズ』の『飯倉みなみちゃん』が人気だよ」

なお、一般の人の工場見学は受け付けてないとのことでした。

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(取材/渡辺雅史[リーゼント] 撮影/下城英悟)