昨年末、『週刊文春』のスクープ記事にNTR(寝取られ)愛好家たちが色めき立った。国営放送の清純派お天気お姉さんと民放の気象予報士S氏、気象庁関係者A氏の泥沼三角関係を報じたものだ。

“変態ダブル不倫”(S氏、A氏はともに既婚者)の見出しが躍る記事には、事情通の証言として「彼女が言うには、S氏は“寝取られフェチ”。彼女はS氏を興奮させるため、A氏との性行為の様子をS氏に逐一報告していた」(一部抜粋)とある。

彼女はこの“二股不倫”をA氏に隠しながら長年続けていたが、A氏が彼女の携帯電話を盗み見たことで発覚。A氏の怒りは彼女との関係を絶つだけでは収まらず、恋敵のS氏の自宅に“討ち入り”し警察沙汰にまで発展したという。

歪(ゆが)んだ三角関係がたどった最悪の結末――。だが、これは「寝取られ道」に悖(もと)る愚行である、というのがNTR(寝取られ)愛好家たちの見方だ。なぜならば、彼らはNTRにおいて最も大切なことを疎(おろそ)かにしていたからだ。

そもそもNTRとは、自分の妻(彼女)を他の男とセックスさせて楽しむプレイである。そして夫は、ふたりのセックスを鑑賞したり撮影したり、あるいは自分は立ち会わず、後に妻からの報告を聞いて興奮するという。

そんなことをして何が面白いのか? 昨年、週プレでは寝取られる側の夫婦を取材し、その謎に迫った。(http://wpb.shueisha.co.jp/2014/07/27/33138/

そこにあったのは、「NTRで嫉妬心をかきたてて性的興奮を高め、夫婦の愛を深める」という、高度に知的な世界だった

知っていても損はない“他人棒”の心得!

そこで、現在発売中の『週刊プレイボーイ』5号ではさらに、業界用語で“他人棒”と呼ばれる“寝取る側の男たち”にスポットを当て、再びNTRの深淵をリポートしている。彼らが語った「他人棒としての心得」とは、どんなものか?

これまで100人以上の人妻や他人の彼女とヤッてきた猛者、Yさん(43歳)はこう語る。

他人棒は所詮、“刺し身のツマ”。NTRの主役は、見たり撮ったりしているだけの夫も含めて、寝取られる側の夫婦なんです。極端に言えば、自分の性欲はどうでもよくて、どうすれば相手側夫婦に楽しんでもらえるかが大切。自分の性欲を処理したければ風俗に行けばいい」

他人棒に求められるのは、自分の欲望を満たすことではなく、相手側夫婦への徹底した「奉仕の精神」なのだというのだ。

また、約30年のキャリアを持つベテラン棒、Tさん(52歳)はこう言う。

「NTRは、まず相手側の夫との信頼関係ありきです。大切なのは『今、奥さんとこんな感じです』という詳細なリポートを送ること。そして、クルマの運転にたとえると、ブレーキを踏むイニシアチブは夫に委ねるのです。

夫から『もう会わないでくれ』と言われるまで奥さんを喜ばせて、最後は『残念…』と言いながら身を引く。それが他人棒の道です」

「奉仕の精神」と「信頼関係」――これを心得ていれば、お天気お姉さんたちの三角関係も、世間を騒がす泥沼騒動にならなかったのではないか。

NTRは確かに倒錯した世界だ。だが、そこにあるべきは、“人間的な付き合い”なのである。

■発売中の週刊プレイボーイ5号(2月2日号)では、4名の他人棒たちの衝撃エピソードを掲載!

(取材・文/本誌NTR取材班)