最近は意識高い系のソープ嬢が多く、自腹でセミナーや実技講習を受けるコもいるという

就活セミナーに企業向けセミナーなど、至るところでセミナーブームの昨今――。

そんな中、“ソープランドで働く現役ソープ嬢向けセミナー”まで存在したのをご存じだろうか? そこで講師を務める元ソープ嬢から受講する現役ソープ嬢まで直撃、その実態を潜入リポート!

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まずは、首都圏ソープランドの情報サイト『funfunWEB』のライター・ゴルゴ十三氏に話を聞いた。

―セミナーって具体的にはナニをするんでしょう?

ゴルゴ 「基本的な姿勢やトーク術など接客サービスを教え込む場です。今やソープ嬢もブログを書いたり営業メールで自ら集客するのが当たり前なので、マットやベッドにおける技術以外にも集客や接客の上手さや、ブログやメールで人を惹き付けるセルフプロデュース力が問われている時代になってきてるんです」

―へ~。セミナーの講師はどういう人たちが?

ゴルゴ 「元有名嬢の方がやってますね。特に有名なのが“風俗短期大学”と称したセミナーを全国各地で行なっている愛花さんで元・吉原の人気ソープ嬢です。ただし、現役ソープ嬢でありながらセミナーにゲスト出演している方もいます。吉原の高級ソープ『ランドマーク』No.1の近藤ひろさんや『吉原迎賓館』のNo.1のるいさんがそうで、るいさんなどは今後、講師を目指しながらセミナー活動をしていくようです」

―マットやベッドに関するセミナーもあったりするんですか。

ゴルゴ 「それは基本的には入店時に教わるものですが。今は意識が高いソープ嬢も多く、フリーの有名講師に自腹で講習を受けに行く方もいます。実技講習はセミナーのように大勢では受けられませんので、ホテルや店舗でひとりで受けるコもいれば、ふたりでグループ講習を受けるコもいるようです」

では、店舗側は講習やセミナーの存在をどう見ているのか。川崎・堀之内のソープランド『ageha』の女性チーフ山口さんに話を聞いた。

—ソープの従業員って男性というイメージですが…女性なんですね。

山口 「はい。実は以前、お店で働いてたんですよ。それで引退後に指導役に転身させていただいたんです」

―ほ~。お店のソープ嬢の中にもセミナーに通っているコはいますか?

山口 「当店No.1の和(なごみ)さんは、ある有名な講師のセミナーや実技講習を受けたそうです。やはり店で教える技術は限られているし、女のコ達には進んでいろんな講師から技術を学んでほしいですから。私もプレイ内容についての悩みや相談を受けたり、新人に技術を教えることはあるし、彼女らにどう教えるのがよいか受けてみたいんですよ」

講習を受けた現役嬢たちの感想は…

ソープ嬢向けセミナーと実技講習に参加したという堀之内『ageha』の人気No.1、和さん。「セミナーに行くといろんな考えを持つ女のコと出会えて刺激的です」

そこで、実際にお店以外の実技講習やセミナーを受けたことがある『ageha』の人気No.1さんにも話を聞くと…。

―これまでにどんな方のセミナーや講習を受けたんですか?

 「名前は伏せますが、セミナーは4、5回、グループ講習や単体での実技講習も5回くらい受けました。教わる方それぞれのこだわりや流れなど新しい発見があって、行ってよかったと思います」

―例えば、セミナーではどんな新しい発見を?

 「セミナーの講師はもちろん、受講者の皆さんとの話の中でも発見がありました。私はそれまで“お客様に興味を持ってもらうこと”を大事と考えてましたが“私自身もお客様に興味を持つこと”も大事だと気づかされたり」

―なるほど。お客様に興味を持てば、自然と話も弾む的な?

和 「そうです。それまではサービスさえ上手にできていたらよいと思っていたから接客は受け身だったのですが、私からどんどんお客様の話を聞くことで意思疎通ができるし、より心の通ったサービスができるんだなぁって」

―実技講習はどうでした?

 「細かい心遣いを学びました。お客様に負担をかけない体勢や、より自分の体をエロく、見栄えよく見せる動き方だとか、私のIカップを駆使した動きやテクだとか…。あと、私は汗っかきなのでお部屋を涼しくしていたのですが、動かないお客様にとっては寒いから暖かいタオルを首元に置いてあげたり」

―なるほど~。本当に細やかにいろいろとタメになったんですねー。

 「もちろんです。特に私は仕事のモチベーションが下がりやすい…労働がキライなタイプなので(笑)、そういう自分に喝を入れるためにもセミナーや実技講習を受けることは必要だと思っています」

また、他にもセミナーを受けたことがある現役ソープ嬢たちの話を集めてみると…。

「やっぱり私達にとって一番ツラいのは不潔なお客さん。セミナーでは、そういう方が来店した場合は“汚いからって離れて接客するのではなく『じゃあ、お風呂つかろ』って肩を抱いてリードしたり、『歯磨きしよっか♪』ってカワイく言って念入りに洗ってあげれば悪い気はしない、など具体的に教えてくれてタメになりました」(川崎某店で働くRちゃん)

「私達の職業はネットの叩きがつきまとうんです。それも同業者の女のコが叩いたりする。その対処法を『人気の女のコへのヤッカミです。有名税だと思うこと!』と元気づけてくれてラクになりました」(都内某店で働くSちゃん)

彼女たちにも様々な悩み、問題があるわけですな…。

なぜソープ嬢にセミナーが必要か?

最後に、25年間ソープ嬢として勤め、現在はフリーの実技講師としても活躍するブログ『蜜の味DX』山本よしのさんがこうしたセミナーの必要性について語る。

―なぜソープ嬢にセミナーが必要なのでしょうか?

山本 「もちろん技術を学ぶ実技講習は大事だし、そちらも受けるべきではありますよ。でもセミナーは数十名ものソープ嬢が集まるので交友関係が築けます。同業者でライバル同士ではありますが、モチベーションを上げるための場にもなります。そのため、実技講習を受ける前に講師の人柄を知るためにセミナーを受けるというソープ嬢もいるくらいです」

―女のコ達が元気でいることこそが健全な活性化に繋がりますもんね~。

山本 「はい。私自身も25年間、風俗業界で働きましたが、肉体、精神的ダメージの多い職業です。また職業柄、ひとり思い悩むコも多いですし、自殺者も後を絶ちません。私はセミナーを企画することもありますが、参加したことで女のコ達が元気になれる、笑顔になれる場にしようと心がけています」

―ところで、セミナー情報などはどこで入手すれば?

山本 「それはもちろんインターネットからですね。ただし、ソープ嬢向けセミナーやフリーの講師が増える中で、大して技術もないのに有名講師と謳(うた)う方がかなり多いのです。十数万円もの講習代を支払わされたのに中身がないといった声は現役の女のコからよく聞きます」

―そういうニセ講師に遭遇しないために気をつけることは?

山本 「やはり口コミが一番だと思います。ですので、セミナーに参加すれば同じ業界で働く女のコ同士で講師の評判などの情報も交換できますから、そのような情報共有や交友関係を広げる場としても有効だと思います」

ちなみに、これらのセミナーはもちろん女性限定とのこと。男性で興味があっても残念ながらお断りなので念のため…。

サービスを受ける側の男達の側からすれば、ソープ嬢達の技術が上がるのは喜ばしいことだ。全国のソープランドで働く女のコの皆さ~ん! セミナーや講習選びは慎重に、その上で最高の“お・も・て・な・し♪”をお願いしまーす!

(取材・文/河合桃子)