水没したら危険だから近づくなという言説がネット上で飛び交うが......?

平成最悪の水害といわれる西日本豪雨。

気象の変化が著しい昨今、こうした被害は決して対岸の火事ではない!

今回に限らず、豪雨災害時に話題になるのが水没したハイブリッド車の危険性だ。電池を搭載したまま水没したクルマに近づいて、危険はないのか?

モータージャーナリストの鈴木直也氏に聞いた。

「クルマを動かすほどの電力だから危ないと思いがちだけど、プリウスなど一般的なハイブリッドは小出力の電池パックをたくさん積むという仕組みなので、もし水没したらプラスとマイナスの端子がショートしてあっという間に放電するはず。

もし万が一、電池パックが健在なら、人がボディに触れて感電する可能性はあるけど、そのあたりはメーカーもよく考えていて、水没するとボディアース(電池とボディとの連絡)をカットオフする安全装置を用意している。

あの慎重なトヨタも『水没したハイブリッド車で感電の心配はありません』と言い切っているから、その信頼性には相当な自信があるんだと思いますよ」

デマには流されず正しい情報を知っておこう!

◆『週刊プレイボーイ』32号(7月23日発売)「報道されず孤立するエリア。ネット上はデマが跋扈。自治体広報車は声が聞こえず......。西日本豪雨の経験を未来に生かせ!! これが『生死を分ける』災害時の情報収集術だ!!」より