MNP一括0円でauが一歩リード? 2台ならキャッシュバックも! MNP一括0円でauが一歩リード? 2台ならキャッシュバックも!

iPhone6の買い時が、ついにやってきたーー。

9月ともウワサされる次期iPhone発売を前に、auが頭ひとつ抜け出た形で旧iPhone「在庫一掃セール」を開始。

キャリアにとっては、ここでどれだけ売りさばけるかで、次期iPhoneの入荷量が決まるともささやかれるだけに投げ売りバトルは過熱必至! これに便乗して、タダiPhoneをゲットだ!

■新iPhone発売前に値引き、CBが拡大!

発売から間もなく1年を迎えるiPhone6。9月には新機種発売(iPhone6s?)もウワサされているなどモデルチェンジが秒読み段階となってきた。

そこで気になるのは6の在庫処分。今も5や5sを使う人、AndroidからiPhoneへの乗り換えを考えている人にとっては「モデルチェンジに伴う6の大幅値引き」は、新品iPhoneを手にする絶好の機会になるはずだ。スマホの販売事情に詳しいライターの後藤一泰氏が語る。

「以前も6発売前後には5sが、5sでは5が投げ売りされるなどモデルチェンジのたびに値引きやキャッシュバック(CB)によるキャリア間のiPhoneユーザー争奪戦が起こっています。6についても、もう値崩れは始まっていますよ」

では、肝心の“投げ売りiPhone”はどうやって見つけるのか?

「iPhoneをはじめ、スマホの値引き情報を探すにはツイッターのハッシュタグが便利です。例えば『#iPhone6』に『#CB』『#MNP』などのキーワードを併せて検索してみてください」

すると、確かに出るわ出るわ…、

「MNP限定iPhone16G一括0円」をはじめ「2台MNPで3万8千円キャッシュバック」「3台MNPなら7万円CB」なんていう大盤振る舞いも見られた。

「auの大幅な値引き販売のツイートが目立ちます。もちろん、ドコモ、ソフトバンクも手をこまねいているわけにはいかず、値引きやCBで対抗していますが、現段階ではちょっと差をつけられている感じがしますね」

『一括0円』『CB○万円』の“落とし穴”とは?

まあ、業界の事情はともかく、iPhone6がキャリアを乗り換えれば一括0円、つまり“タダ”で手に入るというのだからおトク! キャリアを変えずに機種変するのがバカらしくなる。au以外のユーザーは、今すぐお店に急ぐべき!?

「いや、ちょっと待ってください。ツイートで得られる情報は、実際の販売条件のごく一部の場合があります。『一括0円』『CB○万円』という謳(うた)い文句に目を奪われてお店に足を運ぶと“落とし穴”があるかもしれません」

えっ、どういうこと!?

「まず、ツイートにある販売価格やCBの金額は、お店の設定した条件をすべてクリアした時の『最大値』です。ツイートのその他の部分もしっかり見てください。略語や暗号のようなものが書かれているはずです」

確かに「OP」「コン」などとある。これは何?

「『OP』はキャリア独自のオプション、『コン』は有料コンテンツ(一定期間無料の場合も)です。これらの多くは最低利用継続期間が決められていて、その期間内に解約するとCBを受けることができません。つまり、期間が長かったり、数が20や30など多ければ、CBや『一括0円』のメリットが吹き飛んでしまうのです」

では、実際にどんな条件なのかは、お店に電話して確認したほうがいいってこと?

「もちろんそうなんですが、スマホの料金プランやキャンペーンはとても複雑。一般の利用者が、店員がスラスラと読み上げる細かい条件を聞いても内容を理解することはできないでしょう。お店によってはツイートからリンクするブログなどで細かい販売条件を書いているところもあります。“落とし穴”を避けるには、そうしたお店を選び、実際にかかるコストを事前に確認することをオススメします。

ただし、他と比べて明らかに好条件、例えば高額なCBを設定しているお店は避けたほうが無難です。結局、そのCBの原資はユーザーから有料コンテンツなどの形で回収することになります。

CBの条件となる有料コンテンツは数が多いほど解約に手間がかかりますし、解約のタイミングを間違うとCBがもらえないリスクもある。値引き額やCBが小さかったとしても条件の少ないお店を選ぶのがベターです」

ズバリ、買い時はいつ?

あと、2台など複数台購入が条件とされている場合は友達同士でもOKなの?

「そのケースはほぼ『2台同時にMNP転入し、その2台で家族割を組むこと』が条件なので、友達同士では値引きの対象外です」

大画面液晶がウリの6Plusは投げ売りされない?

「現時点では、6より値引き額や条件が劣っている印象です。今後の在庫状況によってはおトクな条件が出てくる可能性もあるでしょう」

ところで、なぜ今auのツイートばかりが目立つのか? ショップ関係者のA氏にも聞いてみた。

「キャリア各社は“iPhoneが投げ売りされてる”というイメージを嫌い、販売店のこうしたツイートを表向きは禁止しています。しかしauは、その締めつけが効いていない状態なのです」

では、auユーザーも投げ売りの恩恵にあずかれる?

「手間はかかりますが、ドコモやソフトバンクのキャリアショップや併売店を細かく見て回れば、いい条件に出くわすこともあるでしょう。auがこうした値引きやCBを出している以上、対抗せざるを得ませんから」

ズバリ、買い時はいつ?

「9月に向け、値引きやCBは拡大していくに違いありません。ただ在庫との兼ね合いもありますから無制限に拡大するわけではないでしょう。例えば『コンテンツ、オプションなしで一括0円が見つかれば買う』といった自分の条件を決めて、合致したモノが出てくれば手を打ってみてはどうでしょう」

8月、9月が2年縛りの解約月の人は、ぜひチェックしてみては?

(取材・文・撮影/「iPhone6投げ売り」取材班)