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【こんな会社で働きたい!】残業は月1時間未満。過酷な介護業界でパートも昇給するホワイト経営を貫くHSA

[2017年02月12日]

HSAの高齢者デイサービスの様子。介護事業者にありがちな、職員がバタバタ走り回る姿はない

HSAの高齢者デイサービスの様子。介護事業者にありがちな、職員がバタバタ走り回る姿はない。ゆとりを持って仕事をしているのが印象的だった

この基本理念からも窺えるように、最低限の指示以外、従業員への押し付けも一切ない。田中社長がいうところの『選択制民主主義』がすべてに優先する。ただ、事業立ち上げなどに決定権がない田中社長が唯一、手掛ける仕事がある。新人研修だ。

「ウチは研修や勉強会が通年にわたりびっしりとあります。マナー接遇から発達障害の方、障がい児への対応、車いす操作…さらには感染症や認知症、介護保険に関する知識まで新人研修でしっかりと見につけてもらいます。それを吸収しなければ、到底、一人前にはなれません。また、新人はデイサービスや老人ホームなど全現場を回りながら、9ヵ月に及ぶ研修を受けますが、僕はそこで『選択制民主主義』を教えます」

選択制民主主義とは何か? そう尋ねると「簡潔にいえば、『自己決定』。自分で選んで決めてくれということです」。

例えば、研修が終わる。そこでどの部署で働くかを決めるのは会社ではない。本人だ。その部署でどういう仕事をしたいのか、そのために何が必要かを表明するのも本人である。

というのは、社長に決定権がない以上、それぞれの事業での計画立案はすべて各事業部に一任されている。大きな部署では管理職以上のスタッフのみがそれに携わるが、小規模な施設などの小さな部署ではパートスタッフまで巻き込んで計画を立てているという。

「新規事業の立ち上げも、スタッフ自らが3名の賛同者を集めて発案して、かつ実行できる制度があります。最終的なOKが出れば、コンサルタントを入れるなどして本人たちが実行に移します。失敗したら? その時は会社が責任を持ちます」

もちろん、全員が正社員として入社するわけではない。むしろ、小さい子供がいる女性など、パートスタッフとして働く職員が多数派だ。そこで、非正規職とはいえ、本人のできることに合わせて時給が上がる仕組みを用意している。例えば、「マイスタープログラム」という研修制度に参加することでグレードが上がり、時給も上がる。

一例を出せば、マナー接遇や移乗・移動介助など、約半年間の研修を受けたあと、昇給テストが行なわれ、その判定で賃金の改定がなされる。また、正社員に空きが出たら、内部募集を掛ける。昇給テストも社員募集も、受けるかどうかはパートスタッフの自由だ。

なぜ、選択制民主主義にこだわるのか?

「逆に、社長の号令の下、皆が一糸乱れずに働くのがまっとうかといえば、僕は違うと思う。そもそも『一致団結』って重いじゃないですか。元々、考え方の違う人たちが集まっているのが会社なのに、それを強引に一致団結で束ねるのは疲れます。だったら、みんなで違う意見を出し合って、自分の希望を伝えて、とことん話し合えばいい。それで悪い結果が出るはずがないんです」

実際、HSAではどんな事業でも多数決は採らない。会議で「全員一致」するまで議論して方針を決めている。これも「基本理念」通りである。

(取材・文/樫田秀樹)

●後編⇒「来るもの拒まず」の採用方針で離職率は2%台。劣悪な介護業界で異彩を放つHSAの魅力とは

■企業DATA
企業名:株式会社エイチ・エス・エー 所在地:神奈川県小田原市 設立:1999年 従業員数:283名 主な事業:介護、障がい者就労支援、福祉タクシー、障がい児デイサービス


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