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【こんな会社で働きたい!】NASAの宇宙食にも採用された「パンの缶詰」で被災地支援を続ける町の小さなパン屋さん

[2017年03月12日]

被災地応援活動でパンを揚げるパン・アキモトの秋元義彦社長。1日中立ったまま、終始笑顔で作業を続けていた(1月21日、福島県郡山市にて撮影)

東日本大震災から丸6年――。6年前から毎月被災地を訪れ、今も住民と一緒にパンづくりをするボランティア活動を継続している株式会社パン・アキモト(本社:栃木県那須塩原市)。

1947年に創業された那須高原のふもとにあるベーカリーで現在、県内外に2店舗を展開している。

この“町の小さなパン屋さん”が社員にも地域にも優しいまっとうな企業として、2011年に中小企業長官賞、その翌年には経済産業大臣から「東日本大震災被災地域の復旧・復興に貢献した企業」として表彰され、14年には第4回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞・特別賞」を受賞している。

この大賞制度を創設した坂本光司氏(法政大学大学院・教授)から「地域社会のためにこれほど頑張っている会社がほかにあるだろうか」と称賛された。

パン・アキモトの知名度を高めたのは、なんといっても「パンの缶詰」の発明だ。種類にもよるが最長で37ヵ月間の保存がきく「パンの缶詰」のパンは、しっとりしていて美味しい。今、一般市民はもちろん、全国の自治体や企業などが災害用備蓄品として購入している。NASA(アメリカ航空宇宙局)に宇宙食として採用されたこともある。

そもそものきっかけは、1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災。

神戸市などが崩壊し、行き場をなくした市民が彷徨(さまよ)い、避難所となった寒い体育館で満足な食事もできない様子をTVで見た同社の秋元義彦社長は「なんとかしなければ」との思いに駆られた。

パン屋ができることは焼きたてのパンを送ることしかない

そう決断すると、1.5トントラックに2千食以上のパン(食パン、バターロール、菓子パンなど)を積んだ。神戸ははるか先…だがこの時、クリスチャンの秋元社長は教会のネットワークをフルに活用した。

自ら、当時本社を構えていた栃木県黒磯市(現・那須塩原市)から宇都宮市までトラックを運転し、そこの教会の牧師にバトンタッチ、神奈川県鎌倉市まで運んでもらい、さらにそこからは別の牧師が京都まで運び、最後は被災地に入れる緊急車両として神戸に到着。要した時間はわずかに1日半。

だが、神戸の教会ではパンを全量配布しなかった。今後も避難してくるであろう人たちのためにと多くを保管していたのだ。ところが、冬といえど防腐剤不使用のパンは数日経つと劣化し、その半分を廃棄せざるを得なかった。

神戸の教会は秋元社長にそれを詫びると同時に「乾パンのように長期保存ができて、でも柔らかくておいしいパンはないのですか?」と尋ねた。「ないよ」と秋元社長は返した。


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