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連載コラム

「日本が国のあり方を見直さないことに大きな失望を感じる」 外国人記者が見た震災後6年の歩み

[2017年03月17日]

『雨ニモマケズ 外国人記者が伝えた東日本大震災』の日本語版を出版したルーシー・バーミンガム氏(左)とデイヴィッド・マクニール氏

東日本大震災と福島の原発事故から6年、原発周辺で避難指示解除が始まる一方、被災地ではなお、地震や津波、原発事故の影響に苦しみ続ける多くの人たちが「震災の記憶」の風化と戦っている。

そんな中、昨年末に一冊の本が出版された。タイトルは『雨ニモマケズ 外国人記者が伝えた東日本大震災』(えにし書房刊)。著者は英紙「エコノミスト」などの東京特派員を務める、アイルランド人ジャーナリストのデイヴィッド・マクニール氏と、米誌「タイム」などに寄稿するアメリカ人ジャーナリスト、ルーシー・バーミンガム氏だ。長年、日本で暮らすふたりが震災直後の被災地を取材し、2012年に海外で出版したルポルタージュの日本語版が約5年の時を経て出版されたのだ。

被災者たちの声を現地で拾いながら、彼らは何を感じ、何を伝えたのか? そして、震災後の日本をどのように見つめてきたのか? 前編記事に続き、「週プレ外国人記者クラブ」第68回は、マクニール、バーミンガムの両氏に話を聞いた――。

***

─「雨ニモマケズ」という宮沢賢治の詩が本書のタイトルになっていて、文中でも何度か、賢治の詩や言葉が引用されていますね。

マクニール 俳優の渡辺謙さんが東北の被災者たちを励ますために「雨ニモマケズ」を朗読したのをきっかけに、宮沢賢治の作品を読み始めました。そして、岩手出身で科学者でもある賢治が100年近く前に「人間と自然の共生」を意識する視点を持ち、東北の人たちから愛されている文学者であることを知りました。その精神性が震災に直面し、そこから立ち直ろうとしている被災者の人たちと重なって見えたのです。

─被災地で日々、厳しい状況に直面している人たちを取材することは日本人の記者にとっても簡単なことではないと思います。外国人記者にとっては、さらに難しい部分もあったのではないですか?

バーミンガム それはどうでしょう。被災者の方々にとっては逆に「相手が外国人だから、返って伝えやすかった」という部分もあったように感じました。愛する家族や大切な家、故郷を失った人たちは皆、心の内側に大きなストレスを抱えていて、その悲しみや苦しみを他の誰かとシェアしたいと感じている人も多い。例えば、私が取材したウワベ・セツコさんはまさにそうで、相手が外国人であるということでストレートな気持ちを吐き出しやすかったようにも見えました。

マクニール それに加えて、インタビューする僕たちの日本語が完璧じゃないから、シンプルな質問の仕方になって、取材に応じる側も僕たち外国人にわかりやすいように「僕のお父さん、津波で亡くなりました、哀しい気持ちでした…」みたいに、シンプルでストレートな言葉を選んで答えてくれました。だから、僕たちの日本語が完璧じゃない分、率直な気持ちが伝わってきやすいという面もあったんじゃないかな。


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