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「日本が国のあり方を見直さないことに大きな失望を感じる」 外国人記者が見た震災後6年の歩み

[2017年03月17日]

バーミンガム 被災者の方たちの取材を通して、深い悲しみを背負いながら、お互いに助け合い、前を向いて必死に生きようとする日本の人たち、そして日本に住む外国人たちの姿に私たちは何度も心を動かされました。その一方で、デイヴィッドが言うように震災後の日本がこの国のあり方を見直さないまま今に至っていることには大きな失望を感じます。その意味では、震災の取材を通じて日本のポジティブな側面とネガティブな側面の両方を改めて目の当たりにしたような気がします。

─この本はどんな人に読んでほしいですか? また、あの震災を「外国人ジャーナリストの視点から語る」ということに、どのような意味があると考えていますか?

バーミンガム 何よりもまず、若い世代の読者に読んでほしいと思っています。あの震災で何があったのか、家族や友人の死と直面した人たちが、どんな想いの中で、どんな風に生きていたかということを彼らの言葉で「知る」ことが、若い人たちが「なぜ?」という疑問を持ち、そこから考えることに繋がるための大切な第一歩になると思うからです。

あの震災を経験した、異なる立場の人々の言葉を私たちのような外国人ジャーナリストというもうひとつの異なる視点を通じて振り返ることによって、3.11という辛く、哀しい出来事について若い読者が新たな発見をしてくれれば嬉しいです。

マクニール  あの震災をきっかけに「このままでいいのかな?」という疑問を持ち、考え始めている日本人も多い。実を言うと、この本も僕たちが日本語版の出版を企画したのではなくて、PARC(アジア太平洋資料センター)という日本の市民団体の読書会に参加するメンバーの人たちがボランティアで日本語に訳してくれたもので、僕たちは突然「日本語訳ができているのですが」と言われて驚いたほどです。

バーミンガム 皆さん本当に素晴らしい人たちで、素晴らしい翻訳をしていただいたことに心から感謝しています。PARCの読書会の皆さんがいなかったら、こうして日本語版が出版されることはなかったと思います。

そして、この本のために自らのつらい経験を語っていただいた方々、この本で扱った6人だけでなく、本当に多くの人たちとの出会いと協力があったことに心から感謝しています。そうした人たちの想いが、この本を通じてひとりでも多くの読者に伝わればいいなと願っています。

(取材・文/川喜田 研)

ルーシー&デイビッド本
●『雨ニモマケズ 外国人記者が伝えた東日本大震災』 えにし書房 2000円+税

●ルーシー・バーミンガム
ジャーナリスト、脚本家、編集者。長年、米「タイム」誌などの記者を務め、「ウォールストリートジャーナル」「ニューズウィーク」「ブルームバーグ」など様々な新聞や雑誌に寄稿。著書に『Old Kyoto: A Guide to Shops, Inns and Restaurants』がある

●デイヴィッド・マクニール
「エコノミスト」「インディペンデント」紙の記者。クロニクル・オブ・ハイヤーエデュケーションのアジア地域特派員。社会学の博士号を持ち、母国アイルランド、英国、中国の大学で教鞭を取り、現在は上智大学講師としてメディアと政治の講義を担当している


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