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本当にそれ「おいしい」? 日本人の味覚が鈍化している理由

[2017年05月10日]

簡単便利な外食や惣菜ばかりに頼っていると、味覚が糖分塩分過多に慣れて太りやすくなってしまう

おいしい食べ物が世の中にはあふれている。しかし、それは本当に“おいしい”のだろうか。

トータルフードプロデューサーで『やせる味覚の作り方』の著者・小倉朋子(ともこ)さんは「人々の舌が鈍っている」と警告する。そして、それに起因して太りやすくなるというのだ。

「味覚障害の人も増えていると言われています。障害とまでいかなくても、いろいろな味をおいしいと思えなくなってきているのでは。特に、甘いかしょっぱいか、旨みだけを好むような傾向があると以前から感じます」

味覚は「五味」と呼ばれる酸味、苦味、甘味、旨味、鹹味 (かんみ=塩辛い味)に分けられる。しかし、現代において世間で“おいしい”とされるものは偏っているというのだ。

「例えば、コンビニで“苦い”大ヒット商品なんてないじゃないですか。『この山菜の苦味がすごくて』とか。結局、果物とかも糖度を増して、野菜もフルーツのように甘くなっていますよね。梅干だって『酸っぱくない』という売り文句が成立してしまっていますし」

特に現代人が「おいしい」と感じにくくなっているのは酸味と苦味だ。

外食や惣菜ばかりで素材を購入する機会がない人は、まず酸味と苦味が苦手になっていきます。そうすると、さらに甘味や塩味など濃い味を求めるようになります」

そもそも味覚は低下していくもの。年を重ねるにつれて“変化”するのではなく“鈍く”なる。

「どうしても味覚というのは年齢ごとに鈍くなるんですよ。だから自分自身で味覚をブラッシュアップしていかないと、塩分糖分過多になりやすい。自分がおいしいと思えるものしか食べなくなって、ますます味覚が偏ってしまうんです」

さらに、私たちが食べることに対して無関心になっている現状もあると小倉さんは指摘する。

「昨日、何を食べたか覚えていますか? 料理ではなくどんな食材を食べたか全部答えられる人はほとんどいませんよね。食べ物をいくらでも選べる時代なのに、簡便とか利便のほうが優先順位の上にきている気がする。食べ物で自分の命を繋げているのに、あまりにも無頓着すぎるのではないでしょうか」


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