週プレNEWS TOP 連載コラム こんな会社で働きたい! 東京五輪バブルを前に消えゆく“左官“! 職人激減の業界で女性と若者の雇用も実現する「原田左官」が異色なワケ

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東京五輪バブルを前に消えゆく“左官“! 職人激減の業界で女性と若者の雇用も実現する「原田左官」が異色なワケ

[2017年05月21日]

職人不足が深刻化している左官業界にあって、原田左官工業所では20~30代の若者が主力として現場を支えている

ダボダボのニッカを履き、右手に持つコテを器用に操って壁土を塗り上げていくーービルや住宅の建設現場でそんな左官職人が働く姿を見かける機会はめっきり減った。

国土交通省の『建設工業施工統計調査報告(2014年実績)』によると、左官職人の人口は全国で約3万人。高度経済成長を支えた最盛期(1975年頃)の30万人からなんと、10分の1に激減している。

さらに、一般社団法人・建設経済研究所がまとめた“左官レポート”で、2017年1月にリリースされた最新号にはこうある。

『左官における60歳以上の就業者が占める割合は約40%、平均年齢は53.6歳で、建設技能労働者全体の平均年齢46.6歳を大きく上回っており、今後の就業者数の減少が懸念されている』

年齢階層別分布を示したグラフを見ると、建設労働者全体の場合は35~39歳の山と、55~64歳の山を頂点とするM字型カーブを描いているのに対し、左官の人口は山がひとつしかない。それも55~64歳の頂点が極めて高い“トンガリ山”だ。

加えて、このデータは2010年の国勢調査を基にした統計調査なので“プラス7年”で考える必要がある。つまり、現在の左官職人の平均年齢はほぼ60歳ということになる。

このデータが何を意味するか? 一般社団法人 日本左官業組合連合会に加盟する左官業者の社長がこう話す。

「左官人口の山を形成する60代の職人が間もなく大量退職を迎え、このままいけば、左官職人の半数が消える…。日本の建築文化を支えてきた左官技能が消滅する恐れがあります」

農業、漁業、運送、外食など人材難が叫ばれる業界は少なくない。だが、左官業界の職人不足は今や危機的状況だ。

その理由は明白である。

「コストと工期がかかり、天候に左右され、出来栄えが職人の技量に左右される左官仕事は隅に追いやられ、外壁には工場で生産されたパネルや合板を、内壁には同じく工業製品の壁紙やビニールクロスを貼り付けるローコストな工法が主流になりました。

建築に占める左官工事の比率は現在1%で、最盛期の10%から大きく減っています。左官が仕上げる塗り壁は建築の工業化、効率化、経済性重視の流れの中で激減したのです。今では学生向けの設計図書からも左官の記述はなくなりました」

とはいえ、建設業界はすでに2020年の“東京五輪景気”真っ只中。ビルや商業施設の建設ラッシュで左官仕事も増えている現状ではあるが、その内容は補修工事や下地仕事が大半だという。

前出の社長はこの現状を「仕事はあるが、仕事の喜びはない」と嘆く。


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