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“現代の魔法使い”落合陽一「超AI社会で人生を決めるのは“モチベーションの格差”」

[2017年05月25日]

“現代の魔法使い”こと落合博士が気づいた、「超AI時代」を生き抜くための“真理”とは?

“現代の魔法使い”こと落合陽一が、人類の未来を予言する『週刊プレイボーイ』の月イチ連載『人生が変わる魔法使いの未来学』。

29歳にして5階級特進! この4月、デジタルネイチャー研究室創設3年目にして、筑波大学学長補佐に就任した落合博士。昼も夜もなく働く彼は最近、これからの「超AI時代」を生き抜くための“真理”に気づいたという。果たして、その心は?

* * *

―落合博士、いつもメチャクチャ働いてますよね。

落合 ワーク・ライフ・バランスが大切だってよく言うじゃないですか。僕は嫌いなんです、あの言葉。よいワークはよいライフあってこそだ、大切なのはバランスだ、とみんな言うけど、ワークとライフを切り分けるっていう発想自体が近代の考え方です。それは現代じゃない。これからの時代は「ワーク・アズ・ライフ」ですよ。

―訳すなら「働くことは生きることだ」。

落合 人類って、人工照明とか松明(たいまつ)が発明されて社会が近代化する前は、一日2回寝たりしてたんです。つまり、今のシステムは絶対的に正しいわけじゃなくて、つくられたものなんですね。じゃあ、なぜ今のシステムができたかというと、大量生産を可能にするための産業革命がそれを要請したからですよ。

―みんなが同じ時間軸で生活をして、同じように工場で働くことが必要だった。ワークとライフを分ける発想も、そこが発端だと。

落合 そうです。そのために必要だったのが、近代の学校教育制度です。森友学園問題で注目された「教育勅語(ちょくご)を全員で息をそろえて暗唱する」というのはまさにそれで、全員の角をそろえて、きれいに同じサイズにしようという日本の近代化の象徴なんですよ。フランス的教育観を規則正しく同じクロックでインストールしようとした。

これは工業製品の検品をずっとやり続ける労働者をつくるためのシステムで、当時は正しかったんですが、現代社会ではほとんど効果がない。なぜなら、今はその作業をコンピューターがやるようになったからです。

―言い換えれば、近代の教育は人間を標準的な機械にするための方法だった、と。

落合 そう。それが必要なくなった今は、もうそういう同一化精神はある程度撤廃しないとダメだと思います。


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