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パックンが徹底解説! ネット空間に広まる病的集団行動「エコーチェンバー」とは?

[2017年06月15日]

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自分と同じ意見の人ばかりが集まり、異なる意見は受け入れない。その結果、狭い世界に閉じこもってしまうことが「エコーチェンバー」という現象だと語るパックン

「エコーチェンバー」という言葉をご存知だろうか? SNSなど、主にネット空間に見られる病的な集団行動として紹介されることが多いが、特に現在のアメリカ社会で顕著なのだという。

そこで、正真正銘ハーバード大卒のマルチタレント、パックンマックンのパックンこと、パトリック・ハーラン氏に解説していただいた!

***

─トランプ大統領を生んだ昨年の大統領選挙の頃から、アメリカ社会に関して「エコーチェンバー」という言葉を時々、耳にするようになりました。日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、どんな意味なのでしょう?

パックン 「エコーチェンバー」は現代社会の特徴を表す言葉で、エコーが反響、チェンバーが小さな部屋という意味ですから、直訳すれば「反響室」。自分が何かを発言したら、やまびこのようにそっくりな意見が返ってくる。同じ意見の人たちばかりが集まって、異なる意見は受け入れない。

このようにして、本来は広く開かれているべき議論の空間が内向きに閉ざされていく…それがエコーチェンバー化という現象です。そして、エコーチェンバーの中では「似非(えせ)議論」が増幅していきます。

─似非議論というと…?

パックン 本来、議論というのは、異なる意見をぶつけ合ったり、意見の違いを乗り越えたりして理解を深めていくものですね。相手から自分と全く同じ意見がエコーのように返ってくるだけなら、それは議論とは呼べないはず。しかし、エコーチェンバーの中にいる当人たちは「議論しているつもり」なわけですから、それはある意味「似非議論」です。

自分がいる「部屋」には自分と同意見の人しかおらず、「他の部屋」の住人とはほとんど交わることがない。そうなると、自分の考えと異なる「異常識」…これは僕が今考えた造語だけど、その異常識と接することが少なくなるせいで、自分と違う考えはすべて「非常識」だと思ってしまう。

具体例を挙げれば、地球温暖化の議論。地球温暖化は二酸化炭素が原因だと考えている人と、そう考えない人の間では、その前提として信じている常識が異なるから、議論が永遠に平行線をたどり続けてしまうわけです。トランプ支持派に顕著ですが「自分たちに都合がいい事実」や「自分たちの信じたい事実」しか見なくなっている人が増えています。

─アメリカ社会で「エコーチェンバー」という言葉が使われ始めたのは、やはりインターネットやSNSが普及してきた頃ですか?

パックン いえ、この言葉の歴史は意外と古くて、ピュリッツァー賞を受賞したアメリカのジャーナリスト、デビッド・ショーという人が1990年に書いた、ある裁判に関する記事の中で既に「恐怖のエコーチェンバー」という言葉が使われています。

しかし、エコーチェンバーを検証するにはもう少しメディアの歴史を遡(さかのぼ)る必要があります。アメリカでは半世紀ほど前には大手新聞や放送局などのメディア関連企業が50~60社ほどありました。そして当時は報道の自由を守るため、ひとつの企業が新聞、TV、ラジオなど複数のメディアを同時に所有することが禁じられていたんです。


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