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現代の魔法使い・落合陽一が超高齢化社会の労働力激減で先読み「人間が介在することで価格競争力を失う」

[2017年09月10日]

「2030年あたりには『“非”自動運転税』というのがつくられるんじゃないかと思います」と語る落合陽一氏

“現代の魔法使い”こと落合陽一が、人類の未来を予言する『週刊プレイボーイ』本誌の月イチ連載『人生が変わる魔法使いの未来学』

AIとロボット制御の技術はまさに日進月歩。自動運転をはじめ、「これまで人間がやっていたこと」が次々と機械に置き換えられていく時代がもうすぐ到来する。そんななか、次第に焦点となっていくのは「人間ならではのエラー」だと落合陽一は言う。

そして将来は、そこに税金まで課されるようになるかも…って、一体どういうこと!? 前編「自動運転車が普及して車内での時間の取り合いになる」」に続き、聞いた。

* * *

―やっぱり完全自動運転が待ち遠しくなってきました。技術的な問題もありますが、一番の問題は法整備ですよね。昨年5月のテスラの自動運転中の事故のような問題が起きると、どうしても反対論が起きます。

落合 安全性の問題にしたって、自動運転のほうがずっと危険性が少なくなっていくというのは目に見えているんですよ。例えば、すでに囲碁の世界では、AIと人間がタッグを組むと、人間が足を引っ張ってばかりなんです。判断を間違えるのはコンピューターではなく、人間のほうが圧倒的に多い。

渋滞にしてもそうです。多くの渋滞というのは、上り坂でつい速度が落ちがちだとか、合流がスムーズにいかないとか、誰かがうっかりブレーキを踏んじゃうとか、無意味に車線を変えまくるドライバーがいるとか、そういうことが原因で激しくなっているわけでしょう。自動運転にはそういう「エラー」がないですからね。交通量が多少増えたとしても、渋滞は絶対に減るはずなんですよ。

―人間が介在しないほうがうまくいく。

落合 そうです。だから、2030年あたりには「“非”自動運転税」というのがつくられるんじゃないかと思います、きっと。

―自動運転システムを搭載していないクルマを運転したいなら、税金を余分に納めなさいと。

落合 だって事故のリスクも高いし、渋滞を巻き起こすし。ETC割引みたいなものと考えたらわかりやすいと思いますけど。

―なるほど! 確かに、当初はETCだけ高速料金が安くなることも「不公平だ!」って非難囂々(ごうごう)でしたけど、あっという間にみんな慣れちゃいましたもんね。今ではむしろ、ETCじゃないクルマが料金所で止まるとイラッとする人も多そうだし。

落合 社会のリスクやコストというものを合理的に考えたら、当然そうなりますよね。誰がどう見ても自動化したほうがいいでしょ、趣味で運転したい人はお金払ってくださいね、という。これは何もクルマに限った話じゃなくて、農業や漁業、林業、それに工場なんかでも同じことになるかもしれません。


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