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過熱する“不倫叩き”の背景――「結婚してる私はエラい」日本人特有のメンタリティが? 

[2017年10月12日]

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著書に『はじめての不倫学』がある坂爪真吾氏と、舌鋒鋭いコラムニストのサンドラ・ヘフェリン氏が、過熱する「不倫叩き」の深層を抉(えぐ)り出す!

昨年1月のベッキー騒動から今年9月の山尾志桜里議員の疑惑まで、「不倫報道」が世間を賑(にぎ)わさない日はないといっても過言ではない。

なぜ、ここまで不倫報道が増えたのか? これは日本に特有の現象なのか? そしてその根底には日本人のどんな「不倫観」があるのか? 日独ハーフのコラムニストとして活躍するサンドラ・ヘフェリン氏、『はじめての不倫学』などの著書を持つ一般法人ホワイトハンズ代表理事・坂爪真吾氏と一緒に考えた。

前編記事(もはや“一線を越えた”不倫報道――「我慢は美徳」な日本人の潜在的な怒り?)では、「不倫叩き」の背景に我慢を美徳と考える日本の文化や、現状の結婚生活が破綻し不満を抱えている夫婦の“怒り”があるのでは?という論に至ったが、さらに考察が深まり――。

***

─ドイツの夫婦は「我慢してまで結婚生活を維持しない」ということですが、セックスレスの夫婦も少ないのですか?

サンドラ そうですね。全てのドイツ人夫婦の寝室を覗いたわけではありませんが(笑)、例えば友人の夫婦と一緒にレストランに行った時などのアツアツぶりから、それは容易に想像できます。

─日本では90年代に「セックスレス」という言葉が流行語にもなりましたが、ドイツの夫婦にそんな事態は考えられない!?

サンドラ 本当にドイツでは中年の夫婦でも若いカップルのようにアツアツです。時には高校生の男女のように些細なことでケンカもする。個人的にはセックスレスの夫婦が悪いとは思っていないし、逆にドイツのように、夫婦であるならば常にアツアツであることが求められる社会はストレスが大きいとも思います。

また、私と同世代の日本の女性たちと話していると一種の「結婚信仰」を感じます。人によっては「結婚している私は偉い」といった考え方をしていることもあります。おそらく、そういったメンタリティも不倫報道で浮気した夫や妻を徹底的に叩くことに繋がっているのではないでしょうか。

それに対して、ドイツの社会には「離婚後に新しいパートナーを見つけた私はエラい」といえるような風潮があるようにも思います。事実、メディアの報道を見ても、そうやって新しい人生を踏み出した人たちを応援するような論調が存在します。

ドイツでは77年以降、離婚の際に発生する可能性のある慰謝料が一切認められないように法律が改正されました。現在のドイツ社会では、夫婦の一方が相手に魅力を感じなくなって新しい恋人を見つけて離婚するケースでも「魅力を感じさせず捨てられた人も悪い」といった自己責任の考え方があります。

日本のメディアの不倫報道を見ると、とにかく「浮気をした人が悪い」という考え方が支配的ですが、ドイツは「捨てられた人に厳しい社会」と言うこともできるでしょう。

坂爪 キリスト教の影響はどうですか?

サンドラ やはり、ドイツに限らず、ヨーロッパのこういった“カップル主義”の背景にキリスト教の影響があるのは確かだと思います。旧約聖書の創世記に、神が「人間がひとりでいるのはよくない」と言って、アダムの骨からエヴァを創った記述がありますが、それが欧米の“カップル主義”の背景に存在しているとも考えられます。

坂爪 しかし、一方でキリスト教はモーセの十戒にもあるように不倫を戒めていますよね?

サンドラ そうですね。モーセの十戒では、なんと2回も不倫を戒めています(カトリック教会およびルーテル教会)。第6の掟で「姦淫(かんいん)してはならない」と言った後、ご丁寧に第9の掟でも「他人の妻を欲してはならない」と言っています。

キリスト教の影響でドイツでは“カップル主義”が実践されている一方で、キリストの教えから離れることで不倫や離婚に対して寛容になったと言うこともできるでしょう。矛盾しているようにも思えますが、結婚している間は常にアツアツで、それが無理となったら我慢せずに離婚する。要は、割り切っているのだと思います。


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