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面接会場は刑務所…受刑者を積極採用する北洋建設社長のブレない信念「罪を犯した者ほど真剣に働く」

[2017年11月12日]

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北洋建設の小澤社長。不治の病と闘いながら、元受刑者を積極採用する経営を続けている

ニッポンには人を大切にする“ホワイト企業”がまだまだ残っている…。連載企画『こんな会社で働きたい!』第15回は、札幌市に本社を構える北洋建設だ。

* * *

北洋建設は全国でも数少ない、受刑者を積極的に雇用する会社だ。

鳶(とび)、土工、解体工事の専門業者だが、会社には毎日のように刑務所にいる受刑者から「出所後の仕事の相談に乗ってください」との手紙が届く。

手紙の文面から本人の「やる気」と「心からの反省」を感じ取ることができれば、小澤輝真(てるまさ)社長が直接刑務所に赴き、受刑者と30分ほど面接をする(アクリル板越しではなく、普通の部屋で)。

だが、実は小澤社長は5年ほど前に「脊髄小脳変性症」という不治の難病に罹患し、余命ある身だ。小脳が委縮する病気で、言語障害や体の機能障害が現れる。昨年までは杖で歩けたものの、今では車椅子か両脇を支えてもらっての移動で、刑務所に行くにも社員が一緒に同行しなければならない。

面接にかかる費用はすべて会社持ちだ。15年度以降、法務省からその予算が出るようにはなったが、同年度中にはその予算がなくなり、長崎の刑務所へ面接に行くのにもふたりで往復24万円の交通費がかかった。さらに、その受刑者を採用するにしても、出所後の札幌までの交通費もすべて会社で負担する。

小澤社長が受刑者を受け入れるのは、「仕事さえあれば、人は再犯をしない」「罪を犯した者ほど真剣に働く」との信念からだ。実際、出所しても仕事がないため、敢えて刑務所に戻ろうと罪を犯す再犯率は48%(平成28年版『犯罪白書』)にもなる。

北洋建設の社員数は約60人だが、そのうち17人が元受刑者だ。社員になれば、社長が身元引受人になってくれるし、3食付きの寮にも入れる。入社初日には社員有志で歓迎会もしてくれる。

小澤社長はこう断言する――「みんな立ち直りたいと思っている。ここで一所懸命働けば再犯はありません」

●小澤社長の半生

北洋建設は小澤社長の父、政洋(まさひろ)氏が1973年に創業した。当時は景気がよく、どこの現場も人出不足に困っていた。それを埋めるためなのだろう、政洋社長は元暴走族の少年や刑務所からの出所者を積極的に採用していた。

創業翌年に生まれた小澤社長にすれば、彼ら「荒くれ者」たちが身近にいるのは日常だった。といっても、その日常は凄まじいものだった。

一升瓶がパン!と割れる音がしたと思ったら、従業員同士で刺し合おうとするのは日常茶飯。小澤社長の母の静江さん(69)はその光景を間近で目撃すると、すぐに止めに入った。

「どっちがケガしても親が悲しむ。やめて!」

静江さんは創業間もない会社を支えるため、朝4時から数十人の社員の朝食を用意し、昼食用の弁当を持たせていた。さすがの荒くれ男たちも静江さんの言うことには従ったという。


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