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ワクチン不足のインフルエンザ予防にも口腔ケアが有効! その理由とは?

[2017年11月22日]

食後に歯磨きを徹底しただけで、インフルエンザ発症率が激減したという報告も!

コンビニにはサプリメントや低カロリー食品が並び、本屋にはダイエットをはじめ様々な健康本が一角を占める。健康ブームの日本だが、意外と気にしていないのが「口の中」だ。

しかし、『歯は治療してはいけない! あなたの人生を変える歯の新常識』の著者で田北デンタルクリニック院長・日本歯学センター所長の田北行宏(たきた・ゆきひろ)氏は、歯周病など口の中のトラブルが様々な病気を引き起こすという。

前編では心筋梗塞や動脈硬化、メタボリックシンドロームと歯周病の関係性、歯や口腔に対する意識=“デンタルIQ”の必要性を伺った。さらに、命に係わるような大病以外でも、寒くなったこの時期に流行り始める風邪やインフルエンザとも関係があるという。今回はその理由と、口の中のトラブルを起こさない予防法を教えてもらった。

「まず虫歯や歯周病、歯肉炎など口腔内の病気にかかっている時点で、そこに存在する細菌などを排除するため、体はかなりエネルギーを使っているんです。それを治すだけで体への負担も減ってすごく楽になります」

病気になると通常、体内の病原菌を排除するため免疫機能が活性化して働くが、歯や口腔でも同じ。虫歯や歯周病を放置しておくと常に細菌と戦いを繰り広げている状態になるのだ。

「それから歯周病が悪化してくると喉に炎症が起きます。軽度歯肉炎の状態になると、歯茎から出血したり膿が出ます。それをずっと口から吸っているわけですよ。言ってしまえば、常に毒矢が刺さっている状態。当然、喉も荒れてきますよね」

つまり、体の免疫機能が口に向いて免疫力が下がる上に、喉は炎症を起こしているのだから、体に侵入してくる細菌やウィルスはやりたい放題。風邪やインフルエンザにかかりやすくなるのはこのためだ。

「2009年の小学生を対象とした調査では、昼食後に歯磨きを行なっただけで、他の小学校に比べてインフルエンザ発症率が激減しました。こうした報告はいくつもあり、風邪やインフルエンザ予防に口腔ケアが有効なことは証明されているんです」

「サプリを飲んでる場合じゃなくて、その前にやることがあるんですよ」とのことだが、「口は災いの元」ならぬ「口は健康の元」というわけで、田北氏は「治すより予防することが大事」と主張する。

「多くの人は歯医者に行くのは治療のためですが、そもそも口の中に細菌が少なければ虫歯にも歯周病にもならないんです。歯を砂糖水につけても溶けないでしょ。でもそこに虫歯菌がいれば糖が酸に変わって歯が溶けていく。歯周病も同じです。だから予防が一番大切なんですよ」


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