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「こんなことやったら太宰が怒るんじゃないか…」10代で時代の寵児となった綿矢りさが結婚、出産を経て語る“当時と今”

[2017年12月24日]

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結婚・出産も経て、新たな境地となる最新短編集『意識のリボン』を上梓した綿矢りささん

2001年、高校在学中にデビュー作『インストール』で文藝賞を受賞し、女子大生となった2004年には『蹴りたい背中』で芥川賞を史上最年少で受賞。時代の寵児となった作家・綿矢りささん。

作家生活も15年以上となり、最新短編集『意識のリボン』を上梓した彼女は、プライベートでは結婚・出産も経て、新たな境地を見出しつつある。そこで、最新作から10代でのデビュー時まで振り返ってもらい、前編記事に続き、お話を伺った!

* * *

―17歳でデビューされて作家生活がもう15年以上…人生の半分近い年月です! 最初から作家としての人生しかないと思っていたんでしょうか。

綿矢 うーん…。デビューさせてもらった時にすごく嬉しくて「必要とされている限りはこの職業でいたいな」と強く思って、それで今まできた感じです。とはいえ、名ばかりのまま続けてる感じで、書いてない時期も多かったのでそんなに小説の冊数も多くないんですけど。周りの作家はみんなちょっと歳上なので、デビューからの年数でいうと私が一番長いことは時々ネタにされたりします(笑)。

―史上最年少で芥川賞を受賞、世の中からは様々な評価があったと思いますが、当時を自分的に振り返ると?

綿矢 褒(ほ)めてもらうと恐縮して「そういうふうにならなきゃな」って思ったし、「全然、文学じゃない」ってけなされると、そういう批判みたいな言葉はすごく的確な気がして「ああ、やっぱりそうか」と、直していこうという感じでした。

―すごく謙虚というか…でも若くして時代の寵児(ちょうじ)として扱われるプレッシャーもあったんじゃないでしょうか。

綿矢 それはありましたけど、でも世間の反応より「書けない」っていうプレッシャーのほうが強くなってきて。その時は「時間給のお仕事だったらどんなにかよかっただろう…」と思ったりしましたね(笑)。

大学生ということで、そもそもそんなにたくさん仕事は請けなかったんですけど。だから、こういうインタビューの場とかに出てくることもあんまりなかったですし。よく取材の時に「次回の受賞後の第一作は?」と聞かれたんですけど、それが結構グサッときて「とりあえず先に書かないと!」って。

―書けなかったのは、自分の引き出しのなさとか経験の浅さに直面したため?

綿矢 本当に何について書けばいいのかわからなくなって。賞をいただいたから「それに恥じないような重厚な小説を書かなきゃ」とプレッシャーを感じていました。小説に対して、すごく構えてたっていうか。書くとなれば取材に行って、創作ノートに登場人物の設定や世界観を作らなきゃとか、それこそハリウッド映画を作るようなイメージで(笑)。

起承転結があって、ここでいったん話が沈むけど、ここでハッピーエンドにしてとか…そういうことを考え出すと全然ダメになっちゃって。ちょうど大学でも文学の構造や時代ごとの特徴などを教えてもらっていて、そういうものを知ってしまうと「文学ってすごく歴史があって重いものなんだな…」ってしみじみ感じて、余計に書けなくなりました。

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