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医療不信の不幸な時代ーー医者と患者の本音に溝が深まる…「絶対に安全にって、そんなのありえるはずがない」

[2018年01月02日]

医師と患者の理想の関係とは? 北條元治氏(左)と岩瀬幸代氏が医師と患者の立場から本音で語り合う!

様々な医療ミスが報道され、医者が患者に訴えられることも珍しくない昨今ーー。不信感を募らせた患者たちは「いい病院」「腕のいい医者」を求めて右往左往する。

「患者さんと医者の間の溝はどんどん深まっているように感じる」と語る形成外科医で医学博士の北條元治氏は、著書『病気を引き寄せる患者には理由がある。』で、その溝を埋めるための方法を医師の立場から本音で綴る。

「評価の良い医療機関や医師が必ずしも誰もに合うとは限らない」という北條氏が明かす、あふれる情報を見分け、上手に病院を使うコツとは? 果たして医者と患者の間の溝は本当に埋まるのか?

そこで、自らが原因不明の病で医療選択に翻弄された経験を持つ『迷走患者 <正しい治し方>はどこにある』著者の岩瀬幸代氏が、北條氏を直撃! 医師と患者、それぞれの立場から本音がぶつかり合う―。

* * *

岩瀬 患者さんと接する中で感じたことがあって、この本を書いたのではないかと思いますが、執筆のきっかけは?

北條 何事もバランス感覚が大事だと思っているのですが、今、医療の現場でもバランスが崩れていると感じていて。

岩瀬 患者と医者のバランス…ですか?

北條 患者と医者というより、全体の風潮でしょうかね。少し大きな話になりますが、例えば日本に住んでいると、イスラム教というだけで嫌悪感が占めるけれど、実際にイランに行くといろんな考えの人がいる。右翼とか、韓国をバッシングする人にしても、急先鋒的に極端な見方をしちゃうのは不幸だと思います。医療で言うなら群大のような事件(*)が起きると医療全体に敵対心を持ってしまう。これって一番割を食うのは患者さんなのかなと。

*群馬大学医学部附属病院で、2010年から2014年に腹腔鏡による肝臓手術を受けた患者のうち、少なくとも8人が死亡した事故

岩瀬
 つまり、表面的に物事を捉えてしまうということですか?

北條 表面的というより、人間の対立軸ってありますよね、敵と味方とか、すべてをそういう構造の中に落とし込んでしまって、最終的には自分の首さえ締めてしまうような。

医療を、悪意を持ってやっている人は皆無。だけど、悪意を持っていると思ってしまう人がいる。韓国の問題にしても、民族間の対立って実際に触れあう場面では悪意を持っている人ってそんないないはずで。日本人っていうのが今も慰安婦を認めようとしない国民だというところですべてを語ってしまうような、そんな風潮ってよくないと思いますよね。センセーショナルに言うほうが理解しやすいというのもあるでしょうけど、それが実情かというと全然そうじゃない。

岩瀬 もちろんそうですよね。なんでもパターン化して考えちゃう。ひとりがこうだと全員がそうだとまとめてひとくくりにするとか。

北條 ある程度の許容というか、自由度を持った思考になっていないというのがありますね。その点で私が本に書いたのは、医者に病気を治してもらおうという考えはもうやめて、医者を利用するっていう考えにしてみたらもっと楽になるんじゃないのって、そういう思考なんですよ。病気を治してもらうために病院に行くのではなくて、自分が病気を治すために病院を使うという風に考えたほうがいい。“命を預ける”という考えもちょっとおかしいかなと。


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