本日7日、TOKYO DOME CITY HALLでワンマンライブ『TDCでまねきケチャ2018!』を開催したアイドルグループのまねきケチャが、今年9月24日(月・祝)に念願の日本武道館での単独ライブを開催することをサプライズで発表した。
2015年8月の結成以降、開催する単独ライブは軒並みSOLD OUT。その勢いに乗り2016年夏にはZepp Tokyo、中野サンプラザ、代々木公園野外音楽堂と大箱でのライブを3ヵ月連続で開催し、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を遂げてきたまねきケチャだが、昨年6月のメジャーデビューから1年と約2ヵ月での日本武道館単独ライブはHKT48、BABYMETALに次ぐ女性アイドルグループ史上3番目の速さでの到達である。
そんな彼女たちの魅力のひとつは、なんといってもルックスレベルの高さ。各所で「顔面偏差値のお化け」と称されるほど、メンバー5人全員がとにかくカワイい。センターを務める松下玲緒菜(れおな)は太陽のようにまぶしい笑顔で抜群のアイドル適正を誇り、昨年5月に『週刊プレイボーイ』初登場にして初挑戦となる水着グラビアで表紙・巻頭ページに抜擢。
また、昨年11月に新加入したばかりの深瀬美桜(みお)は、お披露目早々に「広瀬すずに似ている」と話題になるほどの愛くるしさ。そして、独特な感性でミステリアスな世界観を作るリーダー・中川美優(みゆう)、黒髪ロングで透明感あふれる清純派美少女の宮内凛(りん)、キレイな金髪がトレードマークで昨年5月に月9ドラマ『貴族探偵』にて女優デビューを果たした藤川千愛(ちあい)といった、五者五様のキャラクターとビジュアルを持つメンバーが集っている。
さらに、彼女たちのもうひとつの魅力として挙げられるのは、振り幅が広い楽曲とステージでの歌唱である。結成当初はいわゆる原宿系とも呼べる、とにかくカラフルでポップな衣装を見にまとい、ゴチャゴチャ感の強い楽曲を多く歌唱。その代表的な曲が『告白のススメ』や『冗談じゃないね』だ。その後、『きみわずらい』や『タイムマシン』『ありきたりな言葉で』など、メロディーラインに特化して聴かせる楽曲も続々と発表し、持ち曲の振り幅を一気に広げた。
後者の台頭を支えた一番の要因と言えるのは、リードボーカルを務める藤川千愛の歌唱力の高さである。ピッチ、声量、リズム感、ビブラート、シャクリといった技術的なことはもちろん、彼女は歌声に感情を乗せることが抜群にうまい。とりわけ『タイムマシン』は、本人も「歌っていると、いつも感情が入りすぎて泣きそうになる」と語るほど。“100%生歌”を掲げたライブでのまねきケチャの歌唱は必見、いや“必聴”である。
そんな彼女たちの生みの親であるプロデューサー・古谷完氏は、日本武道館でのワンマンライブについてこう語る。
日本武道館でライブをすることの意義
―日本武道館での単独ライブはいつから構想にありました?
古谷 まねきケチャ結成当初から、“3年目での日本武道館”を目指していました。「目標は高いほうがいい」、「恥ずかしがらずに口に出す」。メンバーにはそう伝えてきました。デビューしたての頃は「目標は日本武道館です」、「目標は紅白歌合戦です」とステージで彼女たちが叫んでも「そこまでは無理じゃないか」と思った人が大半だったでしょうし、わざわざSNSで「それは無理だ」と非難してくる方もいました。
メンバーの中にも、本心では「本当にそこまで行けるのかな…」と半信半疑だったコはいたと思います。それが、ZeppTokyoや中野サンプラザ、大阪城野外音楽堂や今回のTOKYO DOME CITY HALLなどの大きな会場も埋まるようになり、少しずつ実感することで彼女たちにプロ意識も芽生え始めてきました。そしてついに、目標にしていた“3年目での日本武道館”に到達することができました。
―まねきケチャが日本武道館でライブをすることの意義をどこに感じていますか?
古谷 いろいろありますが、まずはアイドルシーン自体に閉鎖感を唱える人もいる中、小さな事務所から生まれたまねきケチャが日本武道館まで到達できたことは、アイドルシーンにとってもある意味、喜ばしいことなんじゃないかと思います。「大手じゃなくてもできるんだ」と。
また、アイドルという立ち位置は、知らない人からしてみればなんとなく中途半端に見えてしまうと思うんです。アイドルをひと括りにして、「どうせ口パクか被せじゃないの?」と思っている人も多いはずです。すごく大きなことを言ってしまうと、そういったイメージを払拭して「アイドル最高!」と思ってもらえるように、まねきケチャはいついかなる時でも“100%生歌”で勝負してきたんです。
少しずつステージが大きくなり、こうしてついに日本武道館まで到達したことは、これまでやってきたことが少なからず届いているのかなと嬉しく感じています。そして、今まで応援してくれたファンの方々、ご家族の皆さんに「ここまで頑張ったよ」、「ありがとう」と胸を張って言える場所に立てるということは、彼女たちのこの先を見据えてもすごく大切なことだと思います。
2018年のまねきケチャの展望
―開催はまだ半年以上先ではありますが、日本武道館ライブで見せるパフォーマンスに期待してほしいところを教えてください。
古谷 贔屓(ひいき)目抜きにしても、メンバーは本当にすべての面で日々成長しています。藤川という絶対的なボーカリストがいることで目立たない部分もありますが、他のメンバーの歌唱力もかなり上がりました。彼女たちの努力ももちろんですが、歌の面ではストイックすぎる藤川に引き上げられている部分もあると思います。“100%生歌”、ここに関しては変わることなくまねきケチャ最大の見どころです。
また、僕の絶対的な方針として、パフォーマンスの優先順位は「歌が1番、ダンスは2番」と明確にしているため、お世辞にもダンスパフォーマンスがいいとは言えません。ですが、器械体操を長年やっていた深瀬が入ったことで、ここ最近のダンスに締まりが生まれました。まったりとした4人の中に活きのいい深瀬のダンスが加わり、単純に見応えが上がりましたね。彼女の加入による化学変化はまだまだ期待できそうです。
そして、デビューから2年半経ってもまだMCには慣れないようで、この部分は正直に言うと嬉しい誤算でもあります。小慣れたMCよりは、いつまでも心配になるくらいのMCとパフォーマンスとのギャップが魅力のひとでもあるのかなと思っています。
―では最後に、2018年のまねきケチャの展望を!
古谷 これを機に、昨年よりも各メンバーが希望するようなソロの仕事が増えるといいですね。松下と宮内は、グラビア含め雑誌の表紙やバラエティ番組に進んでほしいです。そして藤川はソロでの楽曲リリース、中川は声優ですね。また、このふたりは昨秋の『GIRLS AWARD2017』でランウェイデビューも果たしているので、ファッションシーンにもどんどん進出してほしいです。深瀬はまだまだ可能性含めて未知な部分が大きいので、これから一緒に探していければなと。
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昨今「アイドルブームは下火」と言われ、2018年のアイドル界はより競争と淘汰が激しくなると予想される。その中で、実力も数字も結成以降、目に見えて成長を遂げているまねきケチャは、非常に稀有(けう)で希少価値の高い存在だろう。「とにかくかわいい」、「とにかくライブでの歌唱が素晴らしい」…もちろん、それ以外にも様々な要因があるにせよ、言ってしまえばアイドルにとって重要視されるのはこのふたつ。
そのどちらをも高いレベルで兼ね備えたアイドルユニットとして、今をときめくまねきケチャの日本武道館単独ライブは、今年の大きなトピックのひとつになるだけでなく、今後のアイドル界においても必ずや語り継がれるであろう伝説のライブになるに違いない。
(取材・文/筒井優太 写真/古谷完)
■松下玲緒菜 1999年5月2日生まれ 愛知県出身 身長153センチ 属性=炎 担当カラー=赤 まねき獣=猫 ニックネーム=れおにゃ ■宮内凛 1998年5月1日生まれ 栃木県出身 身長159センチ 属性=水 担当カラー=青 まねき獣=かわうそ ニックネーム=りんりん ■中川美優 1995年5月12日生まれ 北海道出身 身長162センチ 属性=闇 担当カラー=紫 まねき獣=羊 ニックネーム=美優様 ■藤川千愛 1995年6月6日生まれ 岡山県出身 身長162センチ 属性=愛 担当カラー=ピンク まねき獣=うさぎ ニックネーム=ちあい ■深瀬美桜 2000年3月30日生まれ 茨城県出身 身長153センチ 属性=雷 担当カラー=黄 まねき獣=コアラ ニックネーム=みおちゃん
■まねきケチャ ○2015年8月に結成、2017年6月に業界最大手のユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。9月24日(月・祝)に念願の日本武道館での単独ライブを開催! 最新情報はオフィシャルホームページ、Twitterにて【@maneki_kecak】