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久米宏の目からウロコが落ちたーー “日本列島全員立候補”のススメ「もっと権利を行使して意見を自由に言えばいいんです」

[2018年01月08日]

日本の選挙の問題点について語る畠山理仁氏(左)と久米 宏氏(右)

第15回 開高健ノンフィクション賞を受賞した『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』(集英社)の著者・畠山理仁氏は、20年にわたって選挙の現場に足を運ぶ中で、熱い志を持ちながらもマスメディアの選挙報道ではほとんど報じられない無名の候補者たちの戦いを取材してきた。

魔力にも似た選挙の熱気の中で、たったひとりで奮闘を続ける“無頼系独立候補”たちの強烈なエネルギー、そして彼らが黙殺され続ける選挙システムの異様さを鮮やかに浮かび上がらせ、「開高健賞の新境地をひらく作品」(姜尚中氏)、「ただただ人であることの愛おしさと愚かさを描いた人間讃歌」(藤沢周氏)、「畠山さんの差し出した時代を映す『鏡』に、思わず身が引き締まる」(茂木健一郎氏)等、選考委員各氏も絶賛。

そこで、この作品を読んで「目からウロコが落ちた」という久米 宏さんに、第1回第2回に続き、現在の日本の選挙の問題点や民主主義の行方などを著者の畠山氏と存分に語り合っていただいた!

■みんなで立候補すればいい!

久米 あと、僕がこの本を拝読して非常に強く感じたのは、日本の選挙制度の古さみたいなものです。例えば、蓮舫さんの国籍問題があったでしょう? 日本の国会議員は日本国籍でないといけないという縛りをみんな当たり前だと思っていますが、本当にそうかな?という気がしないでもないんです。

これから先の地球の未来を考えたら、例えば「アジア・ファースト」を公約に掲げて、その一部として日本のことを考えるという外国籍の総理大臣が出てきたら、面白い。

畠山 そうか、その視点はなかったですね。

久米 国連で、議員の立候補に対する国籍縛りをやめると決めてしまうんです(笑)。それでアメリカ国籍の総理大臣が生まれたり、日本国籍の中国共産党トップができたりして、もうぐちゃぐちゃ(笑)。でも、それがひとつの理想かもしれないです。トランプが「南北アメリカ大陸ファースト」の大統領だったら、どれだけ尊敬されたか。

畠山 アメリカの場合、大統領はアメリカ生まれでないとなれませんが、もっと自由でいいんですね。

久米 今は非常識かもしれないし、100年後でもまだ早いだろうけど、500年後には常識になっていても不思議じゃない。今だって、グローバルなIT系企業では大事なのは能力だけで、国籍や人種なんて気にしていたら生き残れないわけでしょう。500年後には、国境があるかどうかもわからない世の中になっているかもしれない。

畠山 あまり知られていませんが、日本で立候補するのって、すごく大変なんです。まず本当に多くの書類を用意しなければいけませんし、特に国政選挙では小選挙区で300万円の供託金が必要になります。しかも、「有効投票総数の1割以上」など、一定程度の得票を得なければ全額没収されてしまいます。経済的にも負担が非常に大きい。

久米 一部の権力者以外には政治にタッチさせないというこの国の悪しき伝統は、江戸時代から続いてきたわけで、だから世界でも珍しい高額の供託金に行き着いたんだと思います。海外では非常に低額だったり、供託金がない国もあったりするんですから。

対談3


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