あれこれ試した末、切り札の植毛にトライしたというギャオス内藤さん

本当にまた髪が生える! 抜けてもまたずっと生え替わる! 自然だからバレない! 1回の手術でその後のメンテ不要! そんなAGA(男性型脱毛症)の救世主的存在、植毛手術! 

前回記事では植毛に関する10のギモンを解き明かしたが、今回は植毛経験者を直撃。自分が薄毛になってきたことで、初めて髪の毛の大切さに気づいたというギャオス内藤さん。植毛手術の赤裸々な体験談を語ってくれた。

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―内藤さんが薄毛に悩み始めたのはいつ頃から?

内藤 24歳ぐらいからハゲ始めて、TV出演が増えてから本格的に気にするようになりました。ウチは薄毛の家系じゃなかったし、自分が将来ハゲるとは夢にも思ってなかったですね。でも昔は自分の髪の毛が大っ嫌いで、自分で抜いちゃうクセがあったんですよ。

―そんな“自殺行為”を!?

内藤 はい、いっそ丸刈りにしようと考えたこともありますよ。ただ、今の僕は子供の野球教室を開いているし、見た目で怖がられたくなかった(笑)。だから僕が植毛したのは「こうなりたい」って髪型があったわけじゃなく「髪の毛はないよりはあったほうがいい」と思ったからなんです。

―そんな内藤さんが植毛を知ったきっかけって?

内藤 ある日、ゴルフ場で偶然、(元競輪選手の)中野浩一さんに会って、薄毛の相談をしてみたら、中野さんは植毛の経験者で。僕は育毛シャンプーとか眉間に女性ホルモンを打つめっちゃ痛い注射とか、もうやれることはやってるつもりだったんですけど、植毛には手を出してなかったんです。それで中野さんにクリニックを紹介してもらって、44歳のとき(約5年前)に手術を受けました。

―実際、手術はどうでしたか? 痛みなどは?

内藤 株を採取するときは麻酔のおかげで痛くはないんですが、うつぶせだったので少し苦しかったかな。でも髪の毛を植えてもらうときはTVを見ながらリラックスしてましたよ。

―では術後のご感想は?

内藤 今は薄毛に対する恥ずかしさは全くなく、“カツラではない”という自信もあります。ぜひアメリカ大統領のトランプさんにも試してほしい(笑)。

まずはともかく仕事を頑張れ!

―内藤さんにとって植毛手術は大成功だったと!

内藤 だけど僕は手術後のケアを怠っちゃって、そこだけ後悔してるかな。植毛したことで、正面から見ると毛量が増えた感じがして、安心しちゃってたところがあるんでしょうね。

当たり前っちゃ当たり前ですけど、植毛したからといって抜け毛の量が減るわけじゃないんですよ。すでに毛がないところに植えたわけで、それとは関係なく抜けるところは抜ける。

植毛してもAGAの進行は止まらないですから。最近は(植毛部位以外には)発毛剤「リアップ」を使ってますが、ホントはもう1回手術を受けたいぐらい(笑)。

―では最後に、薄毛に悩む読者にアドバイスを!

内藤 髪の毛はないよりはあったほうがいい!ってことは、もう一度声を大にして伝えたい。ただ、多くの皆さんにとって、一番の問題は金銭面ですよね。だからみんな、植毛するために、まずはともかく仕事を頑張れ!

左がビフォー、右がアフター。約5年前、頭頂部に2000株植毛したギャオス内藤さん。「先生からの提案で、頭頂部から髪の毛を垂らせるようなデザインで植毛してもらった」という。額の生え際が違和感なく整っているのがわかる

●ギャオス内藤1968年生まれ、愛知県出身。86年にドラフト3位でヤクルトに入団。投球時に吠えるしぐさから「ギャオス」の愛称がつく。引退後は野球解説者やタレントとして活躍

(取材・文/昌谷大介、森井隆二郎、増田理穂子[A4studio] 撮影/下城英悟 田中一矢)