週プレNEWS TOP 連載コラム こんな会社で働きたい! 【こんな会社で働きたい!】3・11のその日も「パンを焼きましょう!」ーー被災地で6年間、訪問支援を続けるパン・アキモト

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【こんな会社で働きたい!】3・11のその日も「パンを焼きましょう!」ーー被災地で6年間、訪問支援を続けるパン・アキモト

[2017年03月19日]

東日本大震災発生後、メッセージ入りの『パンの缶詰』を被災地に送り届けた

震災後、メッセージ入りの『パンの缶詰』を被災地に送り届けた

同時に、缶詰を所有する組織はもとより、連絡先のわかる個人客にも缶詰を被災地のために回収させてもらえないかと要請。食事も皆で持ち寄り一緒に食べた。「冷や飯でも暖かかった」と信彦部長は振り返る。

この様子がTV放映されたところ、翌日から会社の電話が鳴りっぱなしになる。

「アキモト、がんばれ」「応援しているぞ」。一番多かったのが「義援金を送りたいから口座番号教えて」との要望だった。日本国内だけではない。タイ、香港、イタリア、台湾からもだ。

お金のためにやっているのではない、と初めはこの要望を断っていたが、電話が途切れないことから、急きょ社員で話し合い、最終的には秋元社長が「この人たちの意思を背負おう。ただし、義援金としてではなく支援金として受け取り、パンを作る材料費にしよう。そのパンを被災地に送ろう」と決断した。

それからの3月と4月は怒涛の日々だった。全社員が一丸で、1日16時間働いた。

そんなある日、店にやってきた人が缶詰4千個分の注文として200万円をポンと置いて、そのまま立ち去ろうとしたという。さすがに信彦部長が呼び止めたところ、横浜から来た僧侶で「赤十字への義援金はいつ誰に活用されるのかわからないが、パン・アキモトなら、確実にすぐ被災者のために役立ててくれると思った」と言って、店を後にした。

アメリカから20フィートコンテナいっぱいの支援物資(靴下、水、食料)が横浜港に届いたのにも驚いた。宇都宮市の市民と知り合いのサンフランシスコの日本人グループが「アキモトだったら、アメリカからの善意も受け止めてくれる」と物資を集めてくれたのだ。パン・アキモトはこれら物資を引き取り、被災地で配布した。

届けるのはモノだけにしたくない。信彦部長がこう思ったのは、回収した缶詰には半分くらいに「被災地の復興を応援しています!」などのメッセージが書かれていたが、残り半分には何も書かれていなかった。ここに気持ちを添えたい、と。

だが、何千缶すべてにそうする余裕は社員にない。信彦部長は恩師が勤務している地元の高校を訪ね、元担任に「先生、お願いがあります。生徒にボランティアの手伝いをお願いできませんか。缶詰に被災地へのメッセージを書いてほしいんです」と伝えた。元担任はその場で「よし、校長室行くぞ」と校長室に入り、「これをうちの生徒が手伝ってもいいか」と直談判。校長の快諾も得て、生徒たちも快くメッセージを書いてくれた。

この後、メッセージを受け取った被災地の高校生と文通を始めた生徒もいる。そして、家も家族もなくした被災地からも逆に、パン・アキモトに頑張ってもらおうと、サンマ、米、ビール1ケースなどを届けてくれる人もいた。


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