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大企業には真似できない? 障がい者も外国人も活かされる人気中古タイヤショップチェーンの職場力

[2017年05月14日]

アップライジング宇都宮本店には、70代の高齢者、知的障害者、外国人など多様な人たちが働いている

アップライジング宇都宮本店には、70代の高齢者、知的障害者、外国人など多様な人たちが働いている

太田店でも障がい者が働いており、斎藤社長は今後も雇用を増やすという。それは単に「障がい者のため」ではなく、健常者も後期高齢者も外国人(後述)も、多様なバックボーンを持つ人々がともに明るく生きる会社を作りたいからだ。

実際、アップライジングの店舗を視察すると、ちらほらと片言の日本が聞こえてくる。ベトナム人の従業員たちだ。

小学生や養護施設の子どもたち、障がい者などは身近にいた人たちだが、斎藤社長は遠い存在である途上国への寄与も考えている。途上国支援といった場合、大抵の企業がすることは「寄付」。アップライジングでも、タイヤやアルミホイールを1本販売するごとに20円を海外支援に取り組んでいるNPOなどに寄付している。

ただ、それ自体はそう難しい行為ではない。アップライジングは加えて「直接的な」支援に乗り出しており、技能実習生を積極的に受け入れる。当面の支援対象国をベトナムと定め、技能実習生を2016年から毎年3名受け入れているという。

とはいえ、技能実習生を受け入れる企業も少なくはない。そこで何がこの会社特有の支援かというと…。

「技能実習生って日本にはたくさんいますね。でも、彼らが技術を習得して帰国しても、それを活かす場がない。在日中に貯めたお金で家を買って、仕事は日本語通訳をするだけという、とてももったいない生き方をしている人もいる」

だから、と斎藤社長は言葉を続けたーー「彼らが習得した技能を活かすためにベトナムにアップライジング社を設立する」のだと。思わず、本当ですか?と尋ねると、「これは彼らのためだけにするのではありません。今後、日本を巣立つ技能実習生が真に祖国で役立つためのモデル事業にしたいんです」と胸を張った。

実際、ベトナム店立ち上げのために現地を何度も訪問し、合弁会社を作るためのライセンスを取得する一歩手前の段階まできている。もし、それが実現すれば、ベトナムで使い捨てられるアルミホイールがベトナムで再利用されるという、リサイクル社会の構築に貢献することになる。


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