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「そんな働き方では人間のクズになる」ーーランドセルメーカー・協和が『日本でいちばん大切にしたい会社』である理由

[2017年08月20日]

ランドセル製造では国内シェア2位を誇る協和。営業職を除けば社員の残業時間は月平均で5時間。社員を思いやるその経営に注目が集まっている(写真は同社・千葉工場にて撮影)

ブランド名「ふわりぃ」のランドセルで知られる鞄メーカーの協和(東京・千代田区)は、社員を思いやる経営を貫いている。

リストラの実績はなく、離職率はほぼゼロ。女性社員の産休や育休の取得期間は本人次第で、1年休んでも2年休んでも正社員の地位は約束されている。若松秀夫専務(66)は「安心して育児をすることで社員力は高まる」と話す。

若松専務は若松種夫社長の長男だが、実質的な経営者として協和を他社がうらやむ“ホワイト企業”に育て上げた立役者でもある。

東北大学を卒業後、大手ファスナーメーカーに入社。直後にフランス支社への赴任が決まり、その後10年間は自社製品の海外販路開拓に奔走したのだが、1982年に退職し帰国することになる(前編記事参照)。

再就職への強い思いはなかったそうだが、フランス人女性と結婚しての帰国だったため、住居は必要だった。そこで父親である若松社長が「会社の8階が空いているから、そこに住め」と促し、そのまま入社することになる。

ただし、ただ就職するのでは「面白くない」。というのは当時、協和は創業30年ほどだったが、ほぼランドセルだけを製造する会社だった。だから、「やることはなかった」(若松専務)のだ。

そして取り組んだのは、フランスでやってきたように常に開拓を目指すことだった。具体的には、それまで会社がやってこなかったスーツケース製造に取り組んだ。

「デザインの勉強ですか? したことはありません。でも使用者目線で考えれば、使いやすいスーツケースの製造は簡単。入社したその年には台湾に飛んで私のデザインしたスーツケースを現地企業に製造してもらいました」

当初、仲間もおらず、すべてひとりでやった。少しずつ製造や販売のノウハウがわかるようになると、今度は協和内にスーツケースの本格販売を行なうための商品部を立ち上げた。これは今、「HIDEO WAKAMATSU」のブランド名で年30億円を売り上げている。

また、その頃の協和はすでにランドセルの生産数でトップのシェアを誇っていたが、すべてOEM(他社ブランドの製品を製造すること)だった。いわば下請け生産。若松専務はここにもメスを入れる。すなわち自社ブランドとしての製造と販売に乗り出したのだ。

結果として売り上げは伸びた。若松専務が当時をこう振り返る。

「私の仕事にはふたつの種類があります。ひとつはスーツケースや自社ブランド販売のように『仕事の中身』です。私はこの中身をどんどん増やし、売り上げ増という結果を残した。だから社長にも了解された。だが難しいのは、もうひとつの理念、つまり『仕事のやり方』です。

例えば、人件費の比率を高めようとか福利厚生や休日を充実させようとかの理念は、そう簡単には経営者には受け入れられないものです。実は、弊社でそれを私の決裁でできるようになったのはここ10年~15年のことです」


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