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歯の寿命は先進国でも最低クラス! 日本で軽視される予防歯科の“やってられない”現実と歯科衛生士不足

[2017年09月17日]

大月デンタルケアの大月晃院長。「患者さんの本当の利益を考えれば、治療より予防が大切なんです」

埼玉県富士見市にある『医療法人満月会 大月デンタルケア』が他の歯科医院と違うのは、歯を削る治療より、歯を削らずに保存する予防を軸にしている点にある(前回記事参照)。

予防歯科の重要性は国も認めていて、厚生労働省は『80歳になっても20本以上の歯を保つ』ことを目指す“8020運動”を1989年から続けている。人間の歯の本数は30本、親知らずを除けば28本だが、厚労省は入れ歯ナシにほとんどの物を食べられる目安を20本とし、高齢者の口腔ケアを推進してきた。

では、約30年を経た今、“8020運動”の効果は出ているのか? 大月デンタルケアの大月晃院長がこう話す。

「全く効果が出ていないというわけではありませんが、日本では80歳以上の人の約半数が総入れ歯です。予防歯科の先進国・スウェーデンでは80歳以上の方の歯の欠損は平均3本程度。日本は歯の寿命という点でいえば、先進国でも最低クラスです」

前回、詳しく伝えたところだが、日本はコンビニの数より歯科医院の数のほうが多い国だ。歯医者が多ければ国民の歯の寿命は伸びそうなものだが…?

「日本では削る、詰める、抜く…治療型の歯科医院が大半で、医師も患者もそれが当然と思っています。しかし、その治療は応急処置でしかなく、歯を削ればそこにできた段差にむし歯ができやすくなる傾向もあり、根本的な治療にはなりません」

一方、他の先進国では予防型の歯科医療が主流になっているのだという。

「歯科予防は3ヵ月~半年に1回ペースで、虫歯の有無に関わらず定期的に歯科医院に通ってもらうことが前提。なので、歯が痛くなる前に歯医者に行くのが普通です。そこでは歯科衛生士がレントゲン検査などを通じて口腔環境を確認し、専用の機械で歯の表面を磨く、いわゆるPMTCなどの処置を施して、同時にブラッシングや食習慣の指導を行なう。

スウェーデンのイェデボリ大学のヤン・リンデ教授の調査によると、この定期管理予防をした人は何もしなかった人に比べて、虫歯のできる可能性が“14分の1”になることが統計的にわかっていて、この研究成果を踏まえて歯科予防を国策として進めるようになり、国民の虫歯の数を減らすことに成功しています」

このスウェーデン式モデルは他の北欧諸国から欧米諸国に広がり、治療ではなく予防を重視する歯科医療が先進国のスタンダードとなっているそうだ。だが、日本はそこからビックリするほど遅れをとっているのが現状だ。

「定期管理予防を受けている人の割合はスウェーデン90%、アメリカ80%なのに対し、日本はわずか5%です」

この差が、歯の寿命の差につながっているというわけだが、日本で予防歯科が普及しない理由はふたつあるという。ひとつ目は保険制度だ。

「歯科医療では虫歯の治療には保険が利きますが、予防は保険でカバーされない自費診療となるために不採算部門になりやすいんです」


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