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著名教授も「だまされた!」ーー和歌山市・ツタヤ図書館“談合疑惑”の裏で、競合“ガリバー企業”の不可解な影

[2018年02月07日]

和歌山市の市民図書館の運営者選定は“出来レース”疑惑が持ち上がっている。その選定方法に関する資料の公開を求めた市民グループに、市が開示したのがこの“黒塗り”資料だった…

2019年秋に開館することが決まった、和歌山市の“ツタヤ図書館”--。

業界最大手・TRC(図書館流通センター)と、TSUAYAを展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が競合の末、後者が市民図書館の運営者に選定されたが、その裏には“出来レース?”とも思える不可解な入札があったと指摘する向きもあることを前回記事では伝えた。

公共工事の入札では、自治体が設定する上限額に対する事業者側の入札額が95%超なら「談合の疑いが極めて強い」とされる中(全国市民オンブズマン連絡協議会の基準)、TRCは99.998%、CCCは99.035%と、両社とも上限額ギリギリの入札。これには複数の自治体関係者が「落札率99%なんて通常ではありえない」と驚いた。

さらに、両社の提案内容を審査した選定委員会(有識者3人、市職員2人で構成)の採点結果を見ると、4人が僅差の点数だったのに対し、残るひとりが76点も高い点をCCCに付けていたことが判明。その人物は市職員であると見られ、役所が主導して落札者を決める「官製談合が行なわれたのでは?」との疑惑が持ち上がった。

そして、この件を追及すべく和歌山市に情報公開請求したところ、開示された資料はほぼ“黒塗り”! これでは疑われて当然である。

その謎を追っていくと、和歌山市が一時期、“ダッチロール”のような動きをしていたことがわかった。全国の図書館民営化事情に詳しいある図書館関係者がこう明かす。

「和歌山市は当初、TRCを指定管理者にするつもりでいたのですが、CCCが参入し、“三者の談合”でCCCに落ちるように決着させたのではとも思えます」

ある時期までは「CCCありき」どころか「TRCありき」で事が進んでいたというのだが、取材を進めると、確かにそのような動きがあったことが一部確認された。今回の和歌山市の動きを時系列順に整理したのが以下だ。

《前半・指定管理者制度導入》
2015年

5月 市民図書館を南海和歌山市駅への移転計画発表
7月 和歌山市民図書館基本計画策定業務を担当する事業者を募集
9月 TRC系列の図書館総研と地元企業との共同企業体が受託
11月~ 地元企業2社が図書館関連の各種イベント開催
2016年
2月 有志が市民団体「みんなでつくろう未来の図書館」を発足
5月 基本計画発表 直営と民間委託、指定管理の選択肢を提示
2017年
5月 基本設計発表 設計者はCCCと関係の深いアール・アイ・エー
6月 市議会定例会に指定管理者制度導入の条例改正案を提出して成立

《後半・指定管理者選定》
2017年
8月 現図書館で市民向け説明会開催
10月18日 指定管理者公募開始
11月24日 公開プレゼン CCCとTRCが競合
11月30日 指定管理者にCCCが選定
12月15日 本会議でCCC指定管理者承認案議決
2019年秋 南海市駅直結のビル内に新図書館オープン予定

そして、地元メディアに次の見出しが踊ったのは、駅ビルへの新図書館の移転計画が発表された翌年の2016年2月のことだった。

“未来の市民図書館を考えよう 建築士ら有志が「準備室」”

和歌山市内の建築士らが市民団体「みんなでつくろう未来の図書館」(以下、みん図書)を発足させ、2019年度に完成が予定されている駅ビルへ移転・開館する市民図書館を応援する取り組みを始めたという内容だ。


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